遠隔での操作イメージ
配送センターでの動作確認の様子
物流現場の業務効率化で深刻化する労働力不足の解決を目指す
コクヨロジテムは9月3日、物流現場での業務効率化、働き易い環境づくりを目的に、 ARAVとフォークリフトの遠隔操作・自動運転技術の実証実験を8月から開始している。
こ取組みを開始した背景は、コクヨロジテムが物流倉庫内の業務効率化に繋がる技術の開発・導入を目的として実施した実験場コンテスト受賞団体に対して、実証実験の機会を提供し、各受賞団体の提案技術の実現を目指すもの。
そこで今実証実験では、ARAVが開発する機器をコクヨロジテムが保有するフォークリフトに搭載し、遠隔操作・自動運転技術の開発に取組む。
遠隔操作の実証実験では、コクヨロジテム配送センターに設置した遠隔操作室から倉庫内にあるフォークリフトを稼働させ、標準動作の確認(走行確認、ハンドル操作等)と、作業ルート上でのパレット搬送の試験を実施。今後は自動運転についても同様の実証実験を実施していく。
今実証に於いて期待する効果は以下の通り
今回の遠隔操作・自動運転技術は、既存のフォークリフトに機器を後付け搭載する点にある。後付け搭載の技術が実現することで、物流事業者は本技術の導入に自社が保有するフォークリフトを活用することができ、現場の課題解決が期待される技術を取り入れやすくする以下のメリットがある。
・遠隔操作
冷暖房設備の無い過酷な倉庫環境下での作業減少、オペレーターの勤務場所の制限緩和等につながり、物流現場に於ける働き易い環境づくりを期待できる。
・自動運転
無人フォークリフト活用による人件費削減、作業可能時間の拡大（深夜～早朝）等に繋がり、物流現場の生産性向上・業務効率化を期待できる。
なおコクヨロジテムでは、2024年9月10日～9月13日の期間に於いて開催される国際総合物流展の「ロジスティクス未来フォーラム2024」に登壇。フォーラムで当該取組みについての開設を行う予定としている。またARAVは同じく国際総合物流展で今実証実験に使用する自動運転・遠隔操作機器の展示を行う。
ロジスティクス未来フォーラム2024
登壇日：2024年9月13日 14時30分～16時00分
テーマ：【経営革新セッション】ロジスティクス・物流におけるダイバーシティ(パネルディスカッション)
https://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/ltt/visit/lecture.html