神戸製鋼所は12月24日、新型コロナウィルス(COVID-19)による影響などで実行が延期されていた、同社の連結子会社であるコベルコ マテリアル銅管の発行済株式の一部譲渡を中止することを発表した。
この譲渡は、2019年9月27日付「連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」で発表され、コベルコ マテリアル銅管の発行済株式の一部をCTJホールディングス2へ譲渡することとし、準備が進められていたもの。その後、新型コロナウィルスによる影響などで譲渡の実行が延期され、現在に至っていた。
CTJホールディングス2は、2020年3月25日にCTJホールディングス2合同会社から組織変更された、日本産業パートナーズが間接的にその持分の全てを保有する特別目的会社。
また、譲渡の実行の中止に伴い、2019年9月27日付で締結した、CTJホールディングス2及び三菱マテリアルとの株式譲渡契約については、解除となる。
1.中止の理由
日本産業パートナーズと譲渡の実行に向け協議が行われていたが、新型コロナウィルス(COVID-19)による環境変化を受けて、譲渡の基礎となった業績ならびに金融、経済その他の事業環境の見通しが不透明となり、譲渡の実行は難しいと判断された。
2.今後の見通し
譲渡の実行は中止するものの、コベルコ マテリアル銅管と、CTJホールディングス2の子会社であるDaishin P&Tの間で、銅管事業における協業を検討している。具体的には、Daishin P&Tの尼崎工場の銅管事業の一部を、コベルコ マテリアル銅管の秦野工場へ移管をする計画を進めているという。他にも、海外子会社含め、両社の競争力強化に繋がる施策を検討、実行を目指すとしている。