国際自動車(Km)は10月18日、株主として参画しているS.RIDE(エスライド)を通じて、ソニーグループが提供する「需要予測」を、東京都内のグループのタクシー60台を導入し、実証実験を開始すると発表した。
「需要予測」は、S.RIDEがソニーR&Dチームと共に開発したタクシー需要を予測するサービス。都内1万台を超えるタクシー走行データを基に機械学習により構築されたタクシー向けのソリューションで、「どこに行けば乗客が多いか」というタクシーの需要を、リアルタイムの需要や過去のデータに加え、交通機関の状況、天候、周辺で行われているイベントの開催予定なども加味して予測し、効率的な走行ルートを提案する。
Kmは、コロナ禍の厳しい営業環境下に於いて、利用者とタクシーの効率的なマッチングを実現するこのソリューションの活用により、実車率向上や、経験の浅いドライバーでも安心して業務できる環境提供を目指すとしている。
[需要予測サービスの主な機能]
・需要予測:500m四方ごとの需要のヒートマップ表示や、高需要スポットのピンポイント表示。
・おすすめルート表示:利用客の降車後、ドライバーが得意な営業エリアに向かう際など、タクシー需要の高いスポットを経由するルートを提案。
・特需発生通知:電車の運休・遅延情報、大型イベント終了など、タクシー需要が急激に高まりをリアルタイムで通知。
・天候予測:局地的な大雨を予測。
・空車動態表示:S.RIDEが保有する空車タクシー情報を地図上に表示し、需要に対する供給状況をリアルタイムに提示。