京王電鉄は4月9日、認定NPO法人のバードリサーチ(※)協力の下、2014年度から実施しているツバメのフン受け板の設置を、今年もツバメが巣作りをする春から初夏にかけて実施すると発表した。
近年、里地里山や巣作りに適した軒下がある日本家屋の減少などにより、ツバメが駅に巣を作ることが増えていると云う。
京王電鉄は、ツバメの生息地を守りつつも、そのフンが利用客や施設の床に落下して迷惑にならないよう、生物多様性施策の一環として、駅の設置可能な箇所にツバメのフン受けを設置する。
フン受けには、夏の野原などで見掛ける花、ハルシャギク(ジャノメソウ)とツバメ、そして京王電鉄キャラクター「けい太くん」と京王線5000系キャラクターの「しんごくん」が描かれている他、この取り組みがSDGs(持続可能な開発目標)の「15.陸の豊かさも守ろう」に貢献することからSDGsのロゴマークも掲載されている。
[フン受け板の設置について]
– 設置期間:4月~7月頃(ツバメが巣を作る時期を中心に設置)
– 設置目的:
(1)ツバメのフンが利用客や施設の床に落下することを防止。
(2)里地里山の減少、巣作りに適した軒下がある日本家屋の減少などによって駅にも巣を作ることの多いツバメの住環境への配慮。
※駅構内、通行の多い箇所には鳥が入り込まないようネット等で対策。
※駅の形状、巣の位置によってはフン受け板を設置できない場合がある。
※フン受け板はフンの落下を完全に防ぐものではない。
■認定NPO法人バードリサーチ:https://www.bird-research.jp/