KDDIは9月30日、第5世代移動通信システム(5G) の来年年3月の商用サービス開始に向け、5Gとして割り当てられた周波数帯および商用装置を用いた第1号となる基地局を設置し、電波発射を開始した。
KDDIは今後、全国における5G商用基地局の設置を順次開始し、2023年度末までに国内最多となる53,626局 (注1)、基盤展開率93.2% (注2) にのぼる全国をカバーする5Gネットワークの展開を計画している。
[5G基地局の整備計画]
■5G周波数の割り当て
KDDIは、国際的に利用が進む3.7GHz帯および28GHz帯をフルに活用し、産業の高度化や地方創生に資する取り組みを加速。また同時に、利用者がワクワクする体験価値を創出していくとしている。
■5G基地局開設計画
KDDIでは、2023年度末までに全国に53,626局を展開。2021年度には10,622局を展開し、全国で利用可能となる5Gネットワークを構築する。
■効率的な基地局整備 (インフラシェアリングなどの活用)
5Gネットワークは、28GHz帯や3.7GHz帯のような高い周波数帯を用いるため、全国整備には膨大な数の基地局の設置が必要で、長期にわたる工事と多額の投資を伴う。
KDDIは、5Gネットワークの効率的・早期基地局整備のため、既存の基地局サイトの活用に加え、国際的に利用が進む周波数帯に対応した海外事業者の採用実績のある機器の活用や、これまで以上に事業者間でのインフラシェアリングなどを推進していく。
KDDIは、「通信とライフデザインの融合」を推進し、”社会の持続的な成長に貢献する会社”として、強靭なネットワークを構築するとともに5G時代の新しい体験価値を創造していくとしている。
注1:総務省「第5世代移動通信システム (5G) の導入のための特定基地局の開設計画の認定 (概要)」による。基地局数は、屋外と屋内の特定基地局数を記載。(KDDIと沖縄セルラー電話の合計値)。
注2:総務省の定める、全国における5G高度基地局が開設されたメッシュの総和を、全対象メッシュ数 (約4,600) で除した値。