KDDIは、有望なベンチャー企業への出資を目的とした「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営:グローバル・ブレイン) を通じて、インドネシアでオンラインPeer to Peer (P2P) レンディングプラットフォームによる小額ローンを提供するシンガポールのDigital Alpha Groupに出資した。
Digital Alphaは、インドネシアでオンラインP2Pレンディングプラットフォームの「UangTeman (ウアントマン)」を運営。独自のテクノロジーを活用し、ビッグデータから与信スコアリングを行い、個人・中小企業向けに無担保小額ローンを提供している。
利用者はスマートフォンの専用アプリやウェブサイトから、ローンの申し込みができる。
ASEAN最大の人口2.6億人を有するインドネシアは、経済成長と共に中間所得層が増加。一方で国全体での銀行口座保有率は2017年時点で48%(※1)、クレジットカード保有率は2%(※2) と低く、新しいテクノロジーを活用した金融(Fintech)分野への期待が高まっていると云う。
特に、P2Pレンディング市場では100社以上の事業者がインドネシア金融庁(OJK)に登録。市場は拡大期に入っているものの、OJKから正式な事業ライセンスを取得するには高度なテクノロジーや十分なリスクマネジメント、経験豊富な人材が必要で、2017年以降の認可の実績はなかった。
そんな中、Digital Alphaは、今年5月に正式な事業ライセンスを取得。KDDIは、7月時点で7社のみのライセンス事業者のうちの1社として、今後もインドネシアの金融市場の発展への貢献が期待できるとしている。
※1)世界銀行”The Global Findex Database 2017″ :https://globalfindex.worldbank.org/node
※2)銀行普及率・クレジットカード普及率:https://globalfindex.worldbank.org/sites/globalfindex/files/2018-08/Global%20Findex%20Database.xlsx
[Digital Alphaの概要]
– 社名:Digital Alpha Group Private Limited
– 設立年月日:2014年8月
– 事業内容:インドネシアにおけるP2Pレンディングプラットフォーム「UangTeman」による無担保小額ローンの提供。
■UangTeman:https://uangteman.com/