KDDIとナビタイムジャパンは6月5日、両社の保有する通信・交通ビックデータ、経路探索エンジン、IoT・AIを活用し、共同でMaaS (Mobility as a Service) 領域の取り組みを推進していくことに合意した。
連携により両社は、都市部の慢性的な交通混雑解消や過疎地域での生活路線の確保、訪日外国人の増加に伴うオーバーツーリズムなどの社会課題の解決を支援。
KDDIの「お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献」と、ナビタイムジャパンの「経路探索エンジンの技術で世界の産業に奉仕する」の理念のもと、交通事業者や自治体とともに交通のデジタルトランスフォーメーションを推進し、より豊かな交通社会の実現を目指す。
[共同で取り組む領域]
[1] MaaSの実現に必要となる基本機能 (例: 検索・予約・配車・決済・アプリ開発) を共同で開発し、交通事業者や自治体によるMaaS領域の立ち上げを支援。
[2] 両社の顧客接点を最大活用したプロモーション支援、ビジネス開発拠点である「KDDI DIGITAL GATE」を活用した、5G時代を見据えたMaaSビジネスの持続的な収益化を支援。
[3] 交通混雑・渋滞やオーバーツーリズムなど社会課題の解決に向け、両社が保有する通信や交通ビッグデータの共同解析・効果検証による新たなビジネス開発を支援。
[4] 地域の課題や特性に応じた実証実験を支援 (大都市/大都市近郊/観光・インバウンド/地方都市/過疎地)。
KDDIは、約4,000万人の顧客から得られるビッグデータを活用した人口動態分析/予測、通信サービスの提供、ライフデザイン領域 (グルメ・ホテルなど)、KDDIグループ会社 (電子チケット・広告・データ解析など) との連携を進める。
またナビタイムジャパンは、鉄道やバス、タクシーのほか、オンデマンドモビリティにも対応できる経路探索エンジンを用いた予約・決済などを含むMaaS基本機能の開発とマルチモーダルナビゲーション技術の提供、および約5,100万人(※)の顧客から得られる交通・観光ビッグデータを活用したインバウンド動態分析や、交通コンサルティングを行う。
※:ナビタイムジャパンが提供する全サービスの月間ユニークユーザー数合計 (2018年9月末時点)