KDDIとJapanTaxi(ジャパンタクシー)は3月26日、両社が保有するアセットを活かしてタクシー事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援し、タクシーの新しいサービスの創出など、MaaS(注1)時代の移動体験の高度化に取り組むことを目的とした資本業務提携を締結した。
これまで、自動運転タクシーでの協業(注2)や、沖縄県における観光型MaaSの実証実験(注3)を通じて、MaaS分野に関する取り組みを進めてきた両社は、今回の提携により、MaaSプラットフォームの構築や新たなタクシーサービスの創出、自動運転の事業化に向けた実証実験への参画を共同で取組み、MaaS分野での連携を更に強化する。
<提携の概要>
(1)両社が保有するアセットを組み合わせたMaaSプラットフォームの構築。
(2)タクシー事業者のDXにつながる新たなサービスの創出。
(3)自動運転の事業化に向けた実証実験等への共同参画。
JapanTaxiは、全国7万台のタクシーと900万ダウンロードのタクシー配車アプリ「JapanTaxi」を提供。4月1日には、ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)が提供するタクシー配車アプリ「MOV」事業と統合し(注4)、Mobility Technologiesへ社名・体制変更を予定している。
提携に際して、代表取締役社長に就任予定の中島宏 (現:DeNA常務執行役員 オートモーティブ事業本部長)は、以下のように話している。
「新体制スタートを目前に、モビリティの発展をテクノロジーで牽引していく、という思いに賛同いただき、新たなパートナーとなっていただけた事を大変嬉しく思います。今後さらに協業を深め、日本のモビリティの進化を加速させていきます」。
KDDIとJapanTaxiは、交通に関する様々な社会課題の解決と、移動体験の高度化に向けて、MaaS事業を推進するとともに、グルメ・ホテルなどライフデザイン領域との連携を進め、新たな体験価値の創出を目指していくとしている。
注1:Mobility as a Serviceの略。自動車や鉄道、バス、パーソナルモビリティなど、あらゆる移動手段をITを用いてシームレスに接続することで、人々へ快適な移動を提供するサービス。
注2:(KDDI)自動運転タクシーの社会実装に向け協業(2019年11月14日):https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2019/11/14/4139.html
注3:(KDDI)沖縄県における観光型MaaSの社会実装に向けた実証実験を実施(2020年2月4日):https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/02/04/4266.html
注4:(JapanTaxi)日本交通ホールディングス、DeNA、タクシー配車アプリ等に関する事業を統合(2020年2月4日):https://japantaxi.co.jp/news/pr/2020/02/04/0127/
[会社概要]
<JapanTaxi>
– 商号:JapanTaxi株式会社
– 事業内容:情報処理サービス業
– 設立年月:1977年8月
– 本店所在地:東京都千代田区紀尾井町3-12紀尾井町ビル3F
– 代表者:代表取締役社長 川鍋 一朗
– 資本金:1億円 (2019年5月現在)
<KDDI>
– 商号:KDDI株式会社
– 事業内容:電気通信事業
– 設立年月:1984年6月
– 本店所在地:東京都新宿区西新宿2丁目3番2号
– 代表者:代表取締役社長 髙橋 誠
– 資本金:141,852百万円 (2019年3月31日現在)