川崎重工は2月16日、一般社団法人 日本機械工業連合会主催の第41回(令和3年度)優秀省エネ脱炭素機器・システム表彰において、2021年5月に販売開始した川重冷熱工業の「ドライ式低NOx水素専焼小型貫流ボイラ」が、「産業技術環境局局長賞」を受賞したと発表した。
表彰は、優秀な産業用省エネルギー機器を開発し、実用化した企業等を表彰する「優秀省エネ機器・システム表彰」として1980年より実施されている。日本政府の2050年カーボンニュートラル宣言を受け、今回より表彰名を「優秀省エネ脱炭素機器・システム表彰」に改め、従来の省エネ機器・システムに加え、優秀な脱炭素機器・システムも表彰対象となる。
今回、受賞した「ドライ式低NOx水素専焼小型貫流ボイラ」は、燃料に水素を利用することで二酸化炭素(CO2)を排出しない小型貫流ボイラ。電化による脱炭素化が困難な産業部門などでCO2を排出せずに、熱需要を提供できる製品および技術であり、今後の水素社会において重要な役割を果たすと期待されている。
川重冷熱工業をはじめ川崎重工グループでは、将来の水素エネルギーの普及を見据え、水素エネルギーサプライチェーンに必要なインフラ技術の開発・製品化に注力している。川重冷熱工業は、今後もボイラや吸収冷温水機をはじめとした水素関連製品の技術革新とラインナップ拡充に積極的に取り組み、多様な市場ニーズに的確に応えながら、環境負荷の低減、低炭素・脱炭素社会の実現へ貢献していくとしている。