NEXT MOBILITY

MENU

2019年11月6日【テクノロジー】

川崎重工、伊・高級2輪ブランドのビモータ再生支援へ

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

川崎重工グループのKawasaki Motors Europe(以下、KME社)は、4月16日、イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州リミニ県に、ビモータ(BIMOTA)ブランドのモーターサイクルを製造販売する「Italian Motorcycle Investment(以下、IMI社)を設立した。

 

IMI社は今後、ビモータ社(Bimota S.A.)からの出資を受け、新たなビモータ社(Bimota S.P.A.)となる予定。

 

KME社を含む川崎重工グループは、エンジンなど主要コンポーネンツの供給などを通じ、ビモータブランドの再生をサポートしていく。

ビモータ社は、1972年に第一号車を世に出して以来、その独創性とこだわりの二輪車作りで世界中のファンから支持される、歴史あるイタリアの高級二輪車ブランド。

 

IMI社では、テージ(TESI)の生みの親で、かつての栄光を築いたメンバーの一人であるピエルイジ=マルコーニ(Pierluigi Marconi)氏が中心となって、ビモータの製品開発から製造、販売を行い、ブランドの再生と事業拡大を目指す。

 

 

 

 

なお、川崎重工グループは、「ミラノモーターサイクルショー2019(EICMA 2019/プレスデー:11月5日~6日、一般公開:11月7日~10日)」に、新しいビモータのコンセプトモデルを参考出品する。

 

このモデルは、マルコーニ氏とカワサキがコラボレーションし、ビモータの代表的なモーターサイクル「テージ」のテクノロジーと、カワサキの「Ninja H2」の革新的テクノロジーを融合した全く新しいモーターサイクルになっていると云う。

 

IMI社は、ビモータブランドのモーターサイクルを2020年中に200台販売する事を計画している。

 

 

 

 

[会社概要]

 

<KME社>

 

– 会社名:Kawasaki Motors Europe N.V.
– 所在地:Jacobus Spijkerdreef 1-3, 2132 PZ Hoofddorp, The Netherlands
– 設立日:2000年9月18日
– 代表者:永原 健司
– 資本金:64,093千ユーロ(川崎重工100%出資)
– 事業内容:欧州におけるモーターサイクル、ATV,四輪車、PWC、汎用ガソリンエンジン販売
– 従業員数:303人(2018年3月31日時点)

 

<IMI社(新会社)>

 

– 会社名:Italian Motorcycle Investment S.P.A.
– 所在地:Via Ausa, 118 47853 Cerasolo RN, Italy
– 設立日:2019年4月16日
– 代表者:Marco Chiancianesi(マルコ=キアンチアネージ)
– 資本金:1,500,001ユーロ※
– 事業内容:BIMOTAブランドの二輪車の開発・製造・販売
– 従業員数:5人(2019年11月6日時点)

 

※BIMOTA S.A.社からの追加出資受け入れ後の資本構成。

 

<ビモータ社(S.A.)>

 

– 会社名:BIMOTA S.A.
– 所在地:Locarno, Ticino, Switzerland.
– 設立日:2013年8月29日
– 代表者:Marco Chiancianesi(マルコ キアンチアネージ)
– 資本金:100,000スイスフラン
– 事業内容:BIMOTAブランドの二輪車の開発・製造・販売
– 従業員数:-

 

 

■BIMOTA(英語):https://bimota.it/?lang=en

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。