川崎重工業は、AIソフトウェアの開発を行う米国のスタートアップ企業OSARO社と提携した。
技術の発展が著しいAI分野において、オープンイノベーションを積極的に推進し優れた社外の知見を取り入れることで、製品・サービスの開発を加速する。
OSARO社は、2015年にサンフランシスコで創業し、主に産業用ロボット向けの自律制御ソフトウェアを開発・販売するスタートアップ企業で、特に画像認識やモーション制御を行うAI適用ノウハウに強みを有している。
川崎重工は、これまでもOSARO社と共同で、OSARO社が開発したAIの同社製ロボットへの適用可能性について概念実証を行ってきたが、今回の提携をきっかけに共同開発を本格化。また、並行して環境認識や動作・経路計画、操作判断といったAI適用ノウハウの蓄積を進め、輸送システム分野、エネルギー分野など幅広い同社製品の自動化・自律化を目指す。
少子高齢化による人手不足やデータ通信技術の発達などを背景に、AIやICT/IoTを活用した製品・サービスの需要が拡大するなか、川崎重工ではAIを活用したごみ処理発電プラント向け運転支援システムなど、これまでも積極的に製品・サービスを開発に取り組んできた。
川崎重工は、今後オープンイノベーションをさらに推進し、開発体制を強化。社会に新たな価値を提供し続けていくとしている。
[OSARO社の概要]
– 会社名:OSARO,Inc.
– 所在地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンフランシスコ市
– 設立日:2015年3月13日
– 代表者:Derik Pridmore
– 事業内容:産業用ロボット向け自律制御ソフトウェア
■OSARO:https://www.osaro.com/