川崎重工は、低炭素・カーボンフリーな電力を取り扱う「カワサキグリーンエナジー株式会社(以下、新会社)」を設立し、2021年4月1日より営業を開始すると12月23日発表した。グループ企業である川重商事の電力小売事業を分離し、川崎重工と川重商事が共同で新会社を設立する。
新会社は、川崎重工が全国各地の自治体に納入した廃棄物処理プラントで発電されたカーボンフリーの電力を中心に取り扱うことで、顧客の環境施策に貢献する。また、川崎重工が保有する各種省エネ・高効率なエネルギー製品を活用し、顧客の低炭素・省エネルギー化をはじめ、エネルギーコストの削減に寄与するサービスを積極的に展開する。将来的には、水素燃料由来の電力の取り扱いも視野に入れ、水素エネルギーの普及を通じたCO2排出量の削減を目指す。
国内のエネルギーを取り巻く環境は年々変化しており、近年はエネルギーの安定供給と地域の経済循環に寄与する地産地消型エネルギーシステムの構築が求められている。
川崎重工は、新会社と連携して川崎重工製エネルギー製品を活用した分散型エネルギーシステムの導入を推進し、さらなるCO2排出量の削減に取り組むとしている。
カワサキグリーンエナジー株式会社の概要
(1)本店所在地:神戸市中央区東川崎町3-1-1(神戸工場内)
(2)代表者:代表取締役社長 臼井 勝久
(3)設立年月日:2021年4月1日(予定)
(4)資本金:42.5百万円(予定)
(5)出資者:川崎重工業株式会社50.1%、川重商事株式会社49.9%(予定)
(6)事業内容:電力小売り、エネルギーシステムの企画・開発・販売、エネルギーに関する新技術の調査・企画・研究開発・販売・運用。