エアバスと川崎重工業(以下「川崎重工」)は4月12日、水素社会の実現に向けて協働することを発表した。
覚書を締結し、水素の生産から空港への輸送、航空機への補給まで、様々な段階における水素サプライチェーンの構築を調査する。
発表によると、エアバスと川崎重工は今後、航空機の水素利用に必要な政策提言と課題への取り組みに向けたロードマップを共同で作成。また、航空業界における水素のインフラ整備を先導し、特に空港を水素供給の拠点とすることに力を入れていく。
エアバスは、航空機の特性、航空機のエネルギー使用量、水素燃料航空機の地上作業に関する情報を提供。川崎重工は、サプライチェーンの様々な要素における先進技術の見通しを提供し、さらに対象空港への水素供給に向けたインフラ整備概要を構築する。両社がそれぞれの専門分野における知見を生かしながら、水素がもたらす潜在的な機会を明確にし、航空業界の脱炭素化を支援していく。
東京で行われた覚書締結の調印式には、エアバスのノースアジア地域代表兼エアバス・ジャパン代表取締役社長のステファン・ジヌー氏と、川崎重工の執行役員・水素戦略本部副本部長の西村元彦氏が出席した。