川崎重工は2月17日、「ヘリコプターWeb手配サービス」(仮称)の開発を開始したと発表した。
現在、国内でヘリコプター運航会社が運航しているヘリコプターは約400機あるが、電車やジェット機と違い、利用者がすぐにどこでも簡単に利用できるものではない。その原因の一つに、ヘリコプターを利用する際、機体やパイロットの予約、関係当局への申請、ヘリポートからの移動手段の確保など、準備に数週間から1カ月ほど時間がかかることがある。
川崎重工によると、このサービスでは、スマートフォンなどで出発地と目的地を入力するだけで、これまで時間を要していたヘリコプターの手配を、「いつでも」「どこでも」「だれでも」オンラインで簡単にできることを目指す。オンラインによる短時間での利用可能なヘリコプターの手配に加え、搭乗前後の移動といった周辺サービスを含めた提案・手配を提供することで、時刻表や渋滞にとらわれない新しいモビリティサービスを実現する。
また、国立公園オフィシャルパートナーの一員として、長時間の移動が困難な人でも国立公園を利用できるよう、サービスを活用した移動手段の検討も進めているほか、将来はヘリコプター以外のエアモビリティへの展開も視野に入れているという。
なお、このサービスは、川崎重工の社内公募制度「ビジネスアイデアチャレンジ」のスキームの中で、2022年度中のサービス開始を目指している。