川崎重工業は12月14日、川崎重工グループのアーステクニカが、経済産業省による「ゼロエミ・チャレンジ企業」に選定されたと発表した。
「ゼロエミ・チャレンジ企業」は、経済産業省が脱炭素社会の実現に向けてイノベーションの取り組みに果敢に挑戦する企業を選定するもので、10月5日開催のTCFDサミット2021の場において、選定企業リストが公表された。
本件は、「革新的環境イノベーション戦略」に紐付く経済産業省、農林水産省の事業や、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施している45のプロジェクトを対象にしており、アーステクニカは、林野庁が公募した「林業イノベーション推進総合対策のうち戦略的技術開発・実証事業」への参画が評価された。
「林業イノベーション推進総合対策のうち戦略的技術開発・実証事業」は、林業の成長産業化に向けて林業イノベーションを進めるべく、林業機械の無人化・自動化、通信環境整備、新素材などの技術開発・実証を行うプロジェクト。アーステクニカを含め産学4社(エシカルバンブー、国立研究開発法人 森林研究・整備機構、学校法人 東京電機大学、アーステクニカ)は、連携して「竹資源のバイオリファイナリーのための技術開発と開発製品の事業化」を推進し、竹の資産価値向上による竹林管理の促進、放置竹林の減少、竹を利用した新たな産業カテゴリーの創出を目指す。
アーステクニカは今後も、脱炭素化による持続可能な社会の実現に向けて、林業イノベーションに取り組んでいくとしている。