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2024年8月5日【MaaS】

川崎市、都道府県を跨ぐ自動運転レベル4の路線バス実証

坂上 賢治

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神奈川県川崎市は、自動運転バスのレベル4実装に向けた実証実験に参画する。同実証実験は、最先端の自動運転技術を活用した路線バスを用いたもので、都道府県を跨ぐ路線バスルートを利用した実証実験としては全国初の取組みとなる。

 

そんな上記実証実験に先駆け、8月2日にプレス向け説明会を開催。説明会には2024年4月5日に設立した「川崎市自動運転実装推進協議会」の構成員が出席。川崎市長から事業概要の説明を行うと共に、自動運転バス車両の展示を行った。

 

実証実験の概要は以下の通り

 

 

1.全国初となる都道府県をまたぐ路線バスルートでの実証実験
・実験ルートの一つは神奈川県川崎市の大師橋駅と東京都大田区の天空橋駅を結ぶ、多摩川スカイブリッジを走行するルートです。
・2つの自治体や警察が所管するエリアを跨ぐ路線バスルートでのレベル4実装に向けた取組みは、全国初という。

 

 

2.最先端技術と最新の自動運転EV(電動)バス車両での走行
・自動運転のシステムは、高精度3次元地図情報と高度なセンサー技術、さらに信号情報を連携させることで、自動運転時の最高速度を35km/hとしながらも、安全かつ効率的な運行を実現しています。

 

・自動運転バス車両は、バッテリーの性能を高め、航続距離が1.3倍に向上した最新型EV車両(株式会社ティアフォー製Minibus v2.0)を用いての走行となります。

 

・EVの自動運転バスと再生可能エネルギー由来の電力を用いることにより、2050年の脱炭素社会の実現を目指します。

 

 

3.川崎モデルの構築
・自動運転技術の活用とさまざまな企業等との連携により、全国的な課題となっている運転手不足への有効な対策として、他の地域へも横展開できる『川崎モデルの構築』を目指します。

 

 

【運行時期と運行形態】
・テスト走行
2025年1月13日(月)頃から開始予定。

 

・実証運行
2025年1月27日(月)頃から10日間の予定・運行形態となる。

 

・運行形態
2024年度はレベル2で運行する。

 

 

【実証体制】
事業主体:川崎市
運行事業者:川崎鶴見臨港バス株式会社
関係事業者:
アイサンテクノロジー株式会社
A-Drive株式会社 
株式会社ティアフォー
損害保険ジャパン株式会社
KDDI株式会社
株式会社京三製作所
LocaliST株式会社

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。