石川県加賀市とSpectee(以下、スペクティ)は、加賀市における、安全で快適な地域づくりを推進するため、AI等の技術を活かした防災・減災のためのシステムの提供と研究、そのための実証フィールドの提供などに関する連携協定を、2020年12月14日に締結した。スペクティが12月15日発表した。
加賀市は、市民の日常生活における様々な課題をAIやロボット、ビッグデータなどの先端技術を活用することにより解決し、安心・安全で便利な社会「スマートシティ加賀」を実現することを目指しており、その基盤整備として、MaaS(AI等により様々な交通手段の最適な組み合わせた新たな交通サービス)の推進や、ドローン(小型無人機)の自動運転のベースとなる市内の3D地図の整備などを推進している。
スペクティは、AI等の技術を活用したデータ解析をもとに、防災技術の開発を進めており、ツイッターやインスタグラムなどSNS上の情報を解析し、災害・事故など緊急性の高い情報を、正確にかつリアルタイムに伝える『Spectee Pro』や、カメラの画像解析による道路の路面状態の自動判定システム、河川での水災害発生検知・予測システム、ドローンやAIによる自動音声技術を活用した避難誘導・避難情報提供システムの開発など、「AI x 防災」の様々なソリューションの開発及び提供を行っている。
今回、加賀市が整備してきたスマートシティの実現に向けた基盤を活用した防災・減災面での先進的な仕組みづくりや、SNS解析を通じた災害情報検知や災害時におけるドローンの活用の研究・実証などの面で、加賀市・スペクティ相互のデジタル基盤や新しい技術を活かして、防災・減災システムの研究、実証を行うことについて合意に至り、連携協定を締結することになった。
■ 連携の骨子
(1) AIによるSNS解析に基づいた防災システムの活用と精度の向上
(2) AIを活用した防災・減災の新たな仕組みの構築
(3) ドローン、道路・河川のエッジAIを搭載したカメラの画像解析、IoTセンサーを活用したデータ解析等の先端技術を活用した防災・減災の新たな仕組みの構築
(4) 上記(1)から(3)までの取組みのための実証フィールドの利用
(5) その他上記に関連する事項に係る相互の協力