JXTGエネルギーは、水島製油所に石油コークス(※1)を燃料とするボイラ発電設備を6月20日に竣工、同日、竣工式を行った。
水島製油所では、これまで、自家発電した電力と一般電気事業者から購入した電力を使用。自家発電設備の燃料に、水島製油所内で製造している重油やオフガス(※2)に加え、石油コークスも使用している。
石油コークスは、石油精製過程で生成する重質油を分解した残渣で、重油やオフガスより安価な燃料。
同社は、竣工を迎えた石油コークス発電設備の追加により、購入電力の削減を図ることができるとともに、余剰電力を新電力として販売することが可能となるとしている。
※1:石油精製の過程で生成する重質油を分解した残渣で、主成分は炭素。主にボイラ等の燃料として使用
※2:精製装置から発生する副生ガス(メタン・エタン等の混合ガス)
[水島製油所・石油コークス発電設備の概要]
– 所在地:JXTGエネルギー水島製油所B工場
– 設備概要:
①コークスボイラ:蒸発量 530トン/時
②タービン発電設備:発電能力 11万kW
– 商業運転:2018年6月中旬
– 装置フロー概要図