JXTGエネルギーは、世界28カ国でEV(電気自動車)充電プラットフォーム(※1)を提供している、フィンランドのスタートアップ企業「Virta社(Liikennevirta:リイケネビルタ)」へ出資し、協業の検討を開始した。
JXTGエネルギーでは、全国約13,000か所のサービスステーションネットワークを活かした新たなモビリティサービス事業の創出を目指し、その一環としてEV関連サービスを検討。今後、Virta社のスマート充電(※2)技術の日本国内での活用について、以下の協議を進める。
<主な協業検討分野>
(1)スマート充電
Virta社のクラウドベースのEV充電プラットフォームにより、EV充電の順序や速度を最適に制御することで、今後EV台数が急速に普及した状況下でもスムーズに多くのEVの充電を行うことが可能。
(2)EVと再生可能エネルギーの連携(Vehicle to X)
EVは、太陽光や風力などの再生可能エネルギーからの出力を電力需要とバランスさせるための蓄電池として活用できる可能性があることから、Virta社が欧州で進めている実証事業で培った技術やノウハウと、JXTGエネルギーの電気事業におけるアセットや知見を組み合わせた新たなサービスを創出。
JXTGグループは、長期ビジョンで「低炭素・循環型社会への貢献」を掲げていることから、今後もエネルギーサービスプラットフォーム事業の構築や、モビリティサービス事業の創出に向け取り組みを進めていくとしている。
※1:EVへ遠隔制御でスマート充電(※2)する機能、EVユーザーの認証・決済機能等を統合したプラットフォーム。
※2:EV充電の順序や速度を最適に制御すること。
[Virta社の概要]
– 社名:Liikennevirta Oy
– 事業内容:EV充電プラットフォームの提供
– 設立:2013年
– 本社:ヘルシンキ
– 事業展開エリア:フィンランド、ドイツ、デンマークなど28カ国
– 資本金:131.7万ユーロ
– 売上高:710万ユーロ(2019年)
– 代表者:Jussi Palola(ユッシ パロラ)
– 主な出資企業:Helen, E.ON
■virta(英語):https://www.virta.global/