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2018年11月20日【テクノロジー】

JT、トヨタのDNA解析技術でライセンス契約

NEXT MOBILITY編集部

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トヨタ自動車と日本たばこ産業(JT)は、トヨタ独自のDNA解析技術「GRAS-Di」のライセンス契約を11月20日付で締結した。

 

これまで同技術のライセンス供与は、DNA解析を専門に行う受託解析会社に留まっていたが、普及をさらに加速させるべく、今回初めて、農業関連事業を展開する民間企業を対象に加えた。

トヨタ自動車・ロゴ

トヨタは1999年以降、「もっといいクルマ」づくりに加え、「いい町・いい社会」づくりに貢献する事業分野として、家畜排せつ物から再生可能な資源を取り出すバイオマス事業や環境緑化事業など、様々な環境貢献型事業を推進。

 中でも、従事者の高齢化や自給率低下という問題を抱える農業分野においては、農業が産業として維持・発展できるよう、「農業者の困りごと解決」につながる支援事業に力を入れている。

 

農業支援事業では、生産者が栽培しやすく、消費者のニーズに応える商品価値の高い品種への改良を促進するDNA解析技術の開発を進め、「GRAS-Di」を2016年に公表。

 同技術は、DNA解析の課題であったコストと工数の改善のため、「サトウキビの耐病性遺伝子の発見」や「イチゴのゲノム解析」など、品種づくりの基盤技術として活用されている。

 

 

今回、ライセンス契約を締結したJTは、農業に関わる事業を展開する民間企業として、葉たばこの生産に関わる様々な研究に取り組んできた。

 

契約にあたってJTは、同技術に対し「品質向上や信頼性の確保に繋がる有用遺伝子の発見や利用を加速するもの」との期待を示している。

 

また、同技術は、農業分野のほか、水産業においても、「トラフグの遺伝解析」などに応用され、品種改良の促進に貢献。

 

トヨタは今後、国内外の民間企業への情報開示や提供を通じ、水産業、林業、畜産業など幅広い産業への同技術の普及を加速させ、様々な分野での品種改良の促進に貢献。

 

「世界中の生活と社会を豊かにしていきたい」との想いの下、同技術を多分野に拡大することで、食糧の増産、天然資源の耐久性向上など、地球が抱える様々な課題解決につなげ、これら環境貢献型事業を通じて、「いい町・いい社会」づくりに取り組んでいきたいとしている。

 

 

■(トヨタ自動車)アグリバイオ:https://www.toyota.co.jp/jpn/company/about_toyota/non_automotive_business/agribio/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。