日本無線(JRC日本無線)は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と「人工知能を活用した交通信号制御の高度化に関する研究開発」についての業務委託契約を締結した。
研究は、IoT等により得られる情報を活用して、AI技術を用いた自律分散型の交通管制方式(※)を確立し、低コストで高度な交通管制システムを実現することを目的として、日本電気(NEC)、住友電気工業、慶應義塾大学、産業技術総合研究所、千葉大学、東北大学、東京大学、UTMS協会と共同で実施する。
JRC日本無線は、研究の中で、交差点での横断者の位置と進行方向を高精度に検出し、AI技術を用い横断者の動態把握を自律的に行うセンサーの開発を担当。
成果が自律分散型の交通管制に使用されることで、交通の安全および円滑だけでなく、時間便益、走行便益、CO2削減などの経済効果に寄与できるとしている。
※自律分散型の交通管制方式:交通管制センター内にあるコンピュータにより青時間が決定されるものを、集中制御型の交通管制方式という。
これに対して、自律分散型交通管制方式では、個々の交差点の信号機が交通管制センターから独立して自律的に動作。様々なセンサーや隣り合う交差点の信号機と情報交換することにより、最適な青時間を決定する。
[問い合わせ先]
日本無線株式会社
官公庁事業統括部 官公庁営業推進グループ
Tel: 03-6832-1746