西日本旅客鉄道(JR西日本)は5月21日、北陸本線の米原~木ノ本駅間(22.4km)を走行する観光列車「SL北びわこ号」の運行を終了すると発表した。なお、営業運転は終了となるが、SLの検査後の本線試運転を行う場合には、これまで同様に北陸本線を走行する予定だと云う。
「SL北びわこ号」は、湖北地域の観光振興を目的に、1995年、北陸本線(米原~木ノ本間)での運行を開始。2020年春季以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、運転が休止されていた。
JR西日本は、「SL北びわこ号」の運行終了について、使用車両では、煤煙の影響の少ない換気が困難であるため、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を十分に行う見込みが立たないこと、また部品の入手など保守に苦慮していることなどを、理由に挙げている。
なお、湖北地域の観光振興については、地域の人々との取り組みを継続していくとしている。