西日本旅客鉄道(JR西日本)は、2月5日、7日、17日、19日に、大阪環状線で、323系電車車両の加速や惰行、減速、定位置での停止などを制御する自動列車走行(※)試験を実施した。
走行試験は、JR西日本が掲げる技術ビジョン「無線式ATCなど保安システムの進化と自動運転技術による安全性と輸送品質の向上」の実現に向けた取り組みの一環として実施。
車両の制御機能(加速・惰行・減速)や定位置停止機能、乗り心地などを確認し、将来の自動運転の実現に向け、機能の評価ならびに今後に向けた課題抽出を行う。
なお、自動列車走行は、既存の制御装置への機能追加による走行制御に加え、加減速制御と定位置停止制御の組み合わせにより行われている。
JR西日本では、自動列車運転実現の最初の線区を、大阪環状線、桜島線と考えているとのことだ。
※:走行試験は運転士が乗務した上で行う。
[自動列車走行試験の概要]
– 試験日程:2020年2月5日、7日、17日、19日の終電後から始発前まで。
– 試験区間:大阪環状線 外回り 大阪~京橋駅間。
– 使用車両:323系 1編成(8両)。