JR東日本では10月30日、2021年4月から9月まで開催される東北デスティネーションキャンペーンにあわせ、各地の自治体や交通・観光事業者との協力で、利用者を迎える体制づくりの一環として東北6県で観光型MaaS(Mobility as a Service)「TOHOKU MaaS」(トウホクマース)を展開すると発表した。
同取り組みでは、「新幹線eチケット」や「モバイルSuica」と組み合わせて利用することで、各種チケットの手配から決済までをスマートフォン上で提供し、利用者はスマートフォンひとつで広く東北地方を回遊できるようになる。
また、「TOHOKU MaaS」展開エリアを Suica など交通系電子マネーのキャッシュレス化を推進する重点エリアと定め、各エリア内にある観光スポット、宿泊施設、土産物店、飲食店などで Suica 電子マネーが使えるよう整備していく予定だ。
予定されているMaaSメニューには、観光スポット情報の紹介に加えて、スポットを組み合わせた「観光モデルコース」の紹介、さらに旅行プランニングサービスやリコメンド機能を加えた検索機能。また、行きたい時に簡単に予約ができ、観光地を自由に散策できる乗合交通サービス「オンデマンド交通」の運行が予定されており、予約機能では、その乗車予約・決済をサイト上で実施する。そのほか、決済機能として、エリアや利用シーンにより各種デジタルチケットを準備する予定となっている。
同サービスの実施期間は、2021年4月1日~2021年9月30日。
展開エリアは、以下の通り。
岩手県:一関・平泉エリア
山形県:置賜および庄内エリア
宮城県:仙台・宮城エリア
福島県:会津エリア
なお、同サービスに先立つ実証実験として、現在仙台・宮城エリアにおいて「TOHOKU MaaS 仙台・宮城trial」を11月30日まで実施している。