※画像は新しい働き方のイメージであり、 実際の車両とは異なる。
東日本旅客鉄道は12月22日、昨今のリモートワークの広がりから、加速度的に普及したウェブ会議を新幹線の座席でも実施可能な車両を設定し、乗客の利用動向や新幹線車内におけるリモートワークの課題や要望を調査する実証実験を実施することを発表した。
実証実験によって得られた結果から、移動中の車内においても快適に仕事ができる新幹線オフィスの検討を進め、新たな働き方の実現を目指す。
1.新幹線オフィスの実証実験の概要
実証実験では、ウェブ会議にも対応できる、通話が可能な車両(以下「リモートワーク推奨車両」)を1両設定する。
新幹線オフィス対象列車の利用に必要な乗車券、新幹線特急券を持つの乗客がリモートワーク推奨車両を利用することができ、利用にあたって追加料金は発生しない。また、旅行中の一部時間などでも利用することができる。
2.対象列車
・2021年2月1日(月)~2月12日(金) 「はやぶさ」「やまびこ」1日8本運行
・2021年2月15日(月)~2月26日(金) 「はやぶさ」「やまびこ」1日10本運行
※期間中に土休日除き実施
3.各企業との実証実験連携
今回の実証実験に合わせて各企業と連携し、個別の通信ルーター貸出など、快適で効率的なリモートワークを行うためのツールの提供を予定している。
4.将来の展望
今回の実証実験結果で得られる乗客の動向や、利用における課題をもとに、今後さらに快適な新幹線でのリモートワーク環境を提供できるよう検討する。また、JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革 2027」のもと、輸送サービスにおける新たな付加価値の提供を目指している。新幹線の移動において、リモートワーク環境だけでなく、輸送サービスにさまざまな付加価値の提供を目指し、次世代のサービス検討をさらに進めていくという。