東日本旅客鉄道(以下「JR東日本」)は4月11日、ベルデザインと推進する品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)が共同で、JR東日本の高輪ゲートウェイ駅において、再生可能エネルギー・ワイヤレス給電技術を活用した屋外充電スポットの社会実装に向けた実証実験を開始したと発表した。
POWER SPOT™はベルデザインがベルニクスの電磁誘導方式技術用い、生み出した50Wワイヤレス給電プラットフォーム。POWER SPOT™はケーブルから機器を開放し、ケーブルから解放された機器は左右に回転させることで、電源のON/OFFなどの直感的な操作を実現する。
今まで屋外での給電、充電スポットは、コンセント・コネクタからの雨・埃などの侵入による感電・漏電の恐れ、機器の破損の問題があり、設置が困難だった。しかし、POWER SPOT™は、ワイヤレス給電技術を使った完全防水構造の実現により、感電・漏電を防ぎ、屋外でも安全・安心に利用することが可能となった。
日常では、待ち合わせ場所・憩いの場・ワーケーションの場として活用され、災害・停電時では、オフグリット技術の活用により停電時でも充電難民へ非常用給電・充電スポットとして防災都市機能に寄与。今後は、車、家、店舗などの給電スポットとしての搭載を推進するほか、POWER SPOT™パートナーメーカーより、Qi対応のスマートホンをはじめとしたPOWER SPOT™で給電・充電可能な機器・対応製品(スマートタンブラー、テーブル照明など)が、順次拡充される予定。利用状況などのデジタルデータやアンケート結果などを分析し、脱炭素化社会の実現および社会実装に向けて改善を進めていくとしている。
<実施期間>
2022年3月4日(金)から 2022年8月31日(水)迄
<実施場所・設置台数>
・高輪ゲートウェイ駅 改札前 1台
<屋外充電スポットの概要>
・90Wソーラーパネル:系統電力不要のため、電気工事不要
・蓄電池をテーブルに内蔵:38Ah×3基
・円卓6名掛け
・リサイクル素材採用:再生木材使用(廃木材、廃プラスチックを原材料として90%使用)
・ワイヤレス充電スポット:3箇所
充電可能なアイテム:スマートホン(Qi対応機種)、POWER SPOT™対応製品
・強風対応設計(風速32m対応機、MAX風速60mまで対応)、アンカー工事不要
充電スポット 設置イメージ