東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月21日、16日に発生した福島県沖を震源とする地震により発生した被害について、点検作業が概ね終了したことに伴い、その概要と22日以降の運転計画について発表した。
主な被害状況は、電柱被害が79本、架線断線が2カ所、架線金具等の損傷が約550カ所、土木設備被害が約60カ所、軌道変位・損傷が約300カ所、駅設備被害が13カ所で、その合計は約1,004カ所(※)にも上ると云う。
<3月22日以降の東北新幹線の運転計画>
・21日まで運転を見合わせていた那須塩原~盛岡間について、22日以降は、那須塩原~郡山間と一ノ関~盛岡間の運転を再開し、臨時ダイヤで運行する。
・郡山~一ノ関間は引続き運転を見合わせ、在来線で臨時列車を運転する。
・不通区間の運転再開については、郡山~福島間は4月2日頃、仙台~一ノ関間は4月4日頃の運転再開を計画。また、4月20日前後の全線運転再開を目指して工事を進める。
・なお計画は、余震や復旧作業の状況により変更となる可能性があるため、正式な運転再開日は、詳細の運転計画と合せて改めて告知する。
※3/22からの各区間の運転時刻表は、ホームページ等で案内。
※首都圏⇔東北方面の輸送については、航空会社およびバス事業者にも協力を依頼。
<東北新幹線の被害概況>
※余震や今後の復旧作業の中で新たな被害箇所が見つかる可能性がある。