東日本旅客鉄道(JR東日本)は3月17日、前日深夜に発生した福島県沖を震源とする地震による東北新幹線の被災状況を発表した。
16日午後11時36分、福島県沖を震源として発生した地震は、マグニチュード(M)7.3、宮城・福島県で最大震度6強を記録。両県には一時、津波注意報が発令された。
JR東日本では、この地震の影響により、東北新幹線の運転を那須塩原~盛岡間で見合わせ、被災状況の確認を進めているが、脱線、土木構造物の損傷や電柱の折損、軌道変位、駅設備の破損等、新幹線設備に大きな被害が確認されているため、全線再開までには、相当な期間を要する見込みであると云う。
また現在、東北新幹線の運行に関して、一部区間での再開を含め、早期復旧に努めているが、在来線の設備でも一部損傷を確認していることから、その再開まで首都圏と東北方面を結ぶ区間について、航空会社への協力を要請しているとのこと。また、今後の運転計画については、随時案内していくとしている。
[現時点で確認されている主な被災状況]
①脱線。
②電柱の折損。
③軌道変位。
④土木構造物の損傷。
⑤駅設備の破損。
※ 現在も設備点検中のため新たな被害箇所が見つかる可能性や、余震等により新たな被害が発生する可能性がある。