東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、1992年から実施しているドイツ鉄道 (Deutsche Bahn AG)との技術交流の一環として、案内ロボットのユーザー評価試験を、土日を除く5月20日(月)~5月31日(金)の期間、共同で実施する。
評価試験では、東京駅に「SEMMI(※1)」と「Pepper(※2)」2機種の案内ロボットを設置し、日本人及び訪日外国人の利用客に対して、東京駅構内の施設や飲食店、主な場所への行き方などを多言語で案内。
ロボットの外見が利用客の利用意向に与える影響や、AIの使いやすさ、学習しやすさなどを多面的に評価し、案内ロボットの研究開発を進める。
[評価試験について]
JR東日本とドイツ鉄道では、これまで各々案内ロボットの開発を行ってきたが、両社共通の課題となっている「使ってもらえるるロボット」を目指し、タイプが異なる案内ロボットを設置しユーザー評価試験を共同で行う。
<実験内容>
JR東日本とドイツ鉄道は駅構内に異なるAIを使用したSEMMIとPepper、2機種の案内ロボットを設置。利用客等に利用してもらって、アンケート調査を実施する。
日英中等の多言語に対応した案内ロボットによる駅構内および駅周辺の道案内などを通じ、それぞれのロボットについての受容性評価やAIの性能と運用の評価を行い、結果を分析。案内ロボットの今後の研究開発に活かす。
<試験期間>
土日を除く5月20日(月)~5月31日(金)の期間。各日ともに 10:30~17:00 の時間帯に実施予定。
<設置場所>
東京駅地下1階グランスタステーションコンシェルジュ付近。
※1)SEMMI:ドイツ鉄道が開発してきた案内ロボットで、今回の実証実験のためJR東日本と共同で案内データの学習を実施。主な特徴:①リアルな顔立ち②多彩な表情③内照式。
※2)Pepper:案内ロボットとして日本での活用実績も多く、SEMMIの比較対象ロボットとしてJR東日本が案内データの学習を実施。主な特徴:①人型ロボット②ジェスチャーによる表現③画面一体型。
■ドイツ鉄道(英語):https://www.deutschebahn.com/en