三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、産学連携による教育プログラムの共同開発・実践を目的に、東北大学大学院工学研究科に「三菱ふそう実践的工学教育プログラム共同研究部門」を創設・設立し、共同研究契約を締結した。
MFTBCでは、教育を通じてエンジニアの能力向上を目的とする「共同教育」コンセプトを掲げ、今回その一環として東北大学と協力。共同研究プログラムを通して、学生が実践に向けた技術を習得し、多様な課題への対応を学ぶ機会を創出する。
共同事業は、以下の3分野の活動で構成されている。
1.講義
MFTBC の関連部署が東北大学で、「現場」レベルの問題を題材として学生の実践的な能力を養う講義を、グローバル企業の視点で行う。
東北大学の学生を対象とした集中講義は、今年末頃までに8講義を開催する予定。講義の内容は、MFTBCのバリューチェーンに基づく内容となる。
なお、2020年より、東北大学のカリキュラム内に連携講義として組み込まれ、シラバスに掲載される予定。
2.インターンシップ
東北大学の学生が、MFTBCで実践的な経験と社会が直面する課題に取り組み、現場でどのような問題が起きているかを実際に学ぶ長期 のインターンシップに参加する。
3.技術交流ワークショップ
東北大学の若手研究者とMFTBCの技術分野で働く社員が、意見や体験を交換する技術交流ワークショップを開催する。
MFTBCは、「共同教育コンセプト」に基づく取り組みを通じて、日本の教育制度を支援。企業が直面する課題についての教育をサポートすることで、日本の大学の学部生と大学院生が実践的な技能が向上することに期待を寄せている。
人事企画部長兼当共同事業プロジェクトリーダーの金井裕子氏は、以下のように話している。
「日本における学生教育発展のため、東北大学に協力できることを非常にうれしく、また誇りに思います。急速に変化するビジネスの中で、専門的知識や創造性の高いスキルを持つ人材の育成に貢献していきます」。