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2024年8月30日【事業資源】

JOGMEC、ウズベキスタンでレアメタル調査の開始へ

坂上 賢治

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会談の様子(左:ボビル・イスラモフ鉱山地質大臣、右:髙原一郎理事長)

 

JOGMEC、ウズベキスタンとレアメタル対象の共同地質調査協定書を締結

 

JOGMECは8月30日、ウズベキスタン共和国ロラブラク東部地域でのタンタル等のレアメタルを対象とした共同地質調査の実施に係る協定書を同国の鉱山地質省および国営企業と2024年6月27日付で締結したことを明らかにした。

 

ロラブラク東部地域は、同国南東部のカシュカダリヤ州に位置し、ベリリウム・リチウム・タンタル・ニオブ等レアメタルに富む鉱床ベルトとして知られている。ロラブラク東部地域では、これまでの調査によってレアメタル、特にタンタルの分布が確認されていた。

 

JOGMECおよびウズベキスタン共和国鉱山地質省は、10年を超える良好な協力関係の下、共同地質調査を継続してきた経緯があり、今般、タンタル等のレアメタルを対象とした共同地質調査に係る協定書をJOGMEC・鉱山地質省・国営企業Yangi-Kon社の三者で締結した。

 

共同地質調査では、2026年12月31日までの約2年半で、タンタル等のレアメタルの経済性を有する鉱床の発見を目指し、地質調査及びボーリング調査等を実施する予定。

 

2024年8月11日には、JOGMEC理事長髙原一郎及びボビル・イスラモフ鉱山地質大臣がウズベキスタン共和国の首都タシケントに於いて会談を行い、二国間協力の発展に向けた意見交換を実施した。

 

今後は両国の従来からの協力関係を維持・発展させると共に、本邦企業の鉱物資源探鉱・開発事業への投資促進を図っていくと述べている。

 

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1.プロジェクトの概要
(1-1)調査地域
ロラブラク東部地域は、ウズベキスタン共和国の首都タシケント(Tashkent)から南西約300キロメートル、ウズベキスタン東部の主要都市サマルカンド(Samarkand)から南西約50キロメートルに位置する。

 

プロジェクト位置図

 

(1-2)協定書概要
JOGMECは今後3年間で計300万米ドルを拠出し、経済性を有する鉱床を発見した場合は、権益比率を日本側:ウズベキスタン側=50:50とするジョイントベンチャーを組成できる。

 

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2.共同調査相手方
(2-1)ウズベキスタン共和国鉱山地質省
所在地:ウズベキスタン共和国タシケント
協定書代表者:A. Azam Kadirhodjaev(副大臣)
概要:
ウズベキスタン共和国における地質調査及び鉱業に係る法的事項、鉱山開発、鉱物資源の採掘等を管轄する国家政府機関。

 

(2-2)国営企業Yangi-Kon社
所在地:ウズベキスタン共和国タシケント
協定書代表者:D. Avazbek Khodjiakbarovich(社長)
概要:
リチウム、アルミニウム、マグネシウム、グラファイト及びその他レアメタルに係る海外投資プロジェクトの実施を目的として、2022年にウズベキスタン共和国復興開発基金の下に設立された国営プロジェクト企業。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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