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2024年5月22日【CASE】

JMIA、次世代フォーミュラの開発に着手

坂上 賢治

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※車両完成は2025年8月(予定)/画像は検討中のものであり、最終仕様ではない

 

特定非営利法人 日本自動車レース工業会(JMIA/事務局・滋賀県米原市)は、2008年に発足以来、加盟企業及び協力企業の連携により、FIAーFORMULA 4、FIA-FORMULA REGIONALをはじめ、多くの車両開発に”日本のモノづくり”の観点で取り組んできた。

 

 

そんな日本自動車レース工業会とは、「自動車レースは自動車開発技術の戦いである」ことを原点に、〝技術とレース産業を育成することによって日本の自動車レースの発展振興を図る〟ことを理念として日本の自動車レース関連企業約60社以上が参画し活動しているNPO 法人。

 

自動車レース産業には、企画、デザイン、設計、試作、評価などの開発技術。加工、部品、電機電子、材料、ソフトウエアなどの要素・基礎技術が集積しており、日本のレース産業界にはこ、れらの優秀な技術力・製品を持つ企業が数多く存在する。

 

しかし、その多くは中小企業であり、持てる力が十分に活用されていない。日本のレース産業界の持つポテンシャルをフルに発揮するには、これらの企業とカスタマー・ユーザーとが密接に連携する必要がある。そこで日本自動車レース工業会は、人とくるまのテクノロジー展に出展し、会員企業をはじめとする日本のレース産業の技術を発信していく。

 

また併せて、これまでの歩みを踏まえた同法人は、多彩な知見を活かし「TOP FORMULA」に位置づけられる「NEXT-FORMULA」に挑戦するため、そのコンセプトカーの開発に着手する。

 

 

NEXT-FORMULAの開発コンセプト

  • 国産化:基幹部品の純国産化/日本発のデザイン
  • 性能:高い運動性能/最新の安全性能
  • plus alpha:最新の環境性能/エンタメ性考慮
  • 量産時:適正な車両価格/安定した部品供給

 

なお、パシフィコ横浜で開催する「人とくるまのテクノロジー展」に、JMIAの歩みをパネル展示している。( 出展小間番号451 )

 

JMIAの開発の歩み
下記URLから、これまで関わってきたレーシングカーとその歩みが参照できる。https://www.dome.co.jp/nfp/nfp.jpg

 

JMIA会員企業18社による主な展示内容

  • 超小型EVにも使用可能な電動パワーステアリング(ARJ株式会社)
  • バイオマス度を高めたコンポジット用エポキシ樹脂(株式会社 童夢)
  • CO2削減が期待できる「ナチュラルファイバー」を利用した複合軽量材料(株式会社SCT)
  • 排ガスや音が出ないことにより、モータースポーツの普及に貢献できる可能性を持つ「EVレーシングカート」(株式会社 TOM’S)
  • 機械加工では難しい複雑な形状であっても短期間での再作が可能な金属積層造形物(タマチ工業株式会社)
  • 西陣織の技術を使って織り上げた「西陣カーボン」を使用して作成されたバケットシート(ブリッド株式会社)
  • 廃番が多くなっている市販車の四気筒エンジンにも転用可能な「オリジナルレーシングエンジン」(株式会社戸田レーシング)
  • 熱交換器の「試作」から「量産」まで対応可能な技術(大和ラジヱ-ター工業株式会社)
  • CFRPの重量を半減させることのできる「コア材」「コアフレーク」の展示(米島フエルト産業株式会社)
    ※出展内容は変更となる場合もある

 

※各参画企業のホームページは、JMIAのトップページ各企業ロゴ下に表示
https://jmia.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。