駐車効率向上等のメリット
JARIでは、このシステムの実用化のメリットを「駐車場における交通事故を約1/3に低減」でき、ユーザーは「空きスペースを探す無駄な時間が省ける」とする。
また、駐車場の事業者にとっても、「効率的な配車が可能なため無駄な空きスペースが減ることで、駐車効率を約20%向上させる」効果も生むという。
そのため、JARIや国では、いつでも、どこでも、誰でも使えるサービスとしての実用化について検討や実証実験等を実施。2021年頃までに一般車両はもちろん、観光地におけるレンタカー等への採用等、様々な施設や駐車場での商業運行を目指している。
また、将来的には、限定した場所だけでなく、他の車両も混走する場所での利用も検討。
他にも世界中で同じシステムにするための国際標準化に関する働きかけ等も行っているという。
だが、課題も残る。JARIの某担当者の話では、
「(自動バレーパーキングは)⾞両、管制センター、駐⾞場インフラの3事業者の連携が必要だが、日本では異業種連携が進みにくい面があり、またパーキングだけで収益を見込むのは中々難しいのも課題」だという。
各企業が事業に参入するには、例えばカーシェアやレンタカー、レストラン等の予約サービスといった様々なサービスの一環として自動バレーパーキングを含める必要があるかもしれないだろう。