入庫から出庫までを自動運転
そういった背景の中、今回行われたのが自動バレーパーキング機能実証実験だ。検証されているシステムは、「⾞両」、「管制センター」、「駐⾞場インフラ」の3者がお互いに連動し機能分担することで、歩⾏者および一般⾞両を排除した限定空間での無人低速⾃動運転による入庫・出庫までのプロセスだ。
より具体的には以下の通り。
今回実験に使用した車両は、関係企業であるトヨタ自動車とアイシン精機が用意したプリウス2台と、三菱自動車が開発したアウトランダーの3台。
場所は、ショッピングセンター等の施設を想定し、ユーザーはあらかじめ登録しているという前提だ。
【降車〜駐車】
1)ユーザーはまず施設エントランス等にある降車場にクルマを停めて降車。スマートフォンの専用アプリを使い入庫を指示する
2)管制センターが各車両へ経路、駐車場所等の情報を配信し、低速自動走行(今回の実験では4km/h程度、以下同じ)した車両は駐車場まで進み駐車を完了。
複数台が駐車する場合は、管制センターの優先順位により順番に駐車
【出庫】
3)帰路では、ユーザーがスマートフォンの専用アプリで出庫指示を出すと、車両が低速自動走行を開始
4)複数台の車両が出庫する場合、管制センターは出庫優先順位を加味した他の駐車エリアからの合流車両を含め管制制御
5)施設の車寄せをイメージして縦一列に並んで自動で停車し出庫が完了