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2023年12月6日【イベント】

ジャガーTCSレーシング、技術本部に本社地を移転

坂上 賢治

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フォーミュラE新シーズンの開幕に先立ち、本拠をオックスフォードシャーに

 

ジャガー・ランドローバー(JLR)ジャパンは12月6日、ジャガーTCSレーシングが2024年シーズンのABB FIAフォーミュラE世界選手権に向けて準備を進めるなか、オックスフォードシャー州キドリントンの新Fortescue WAE施設内の最先端イノベーションセンターに本拠を移転・開設(実施日は英時間の11月30日付け)したことを明らかにした。

 

 

ジャガーTCSレーシングは、来シーズンもカスタマーチームとして参戦するエンビジョン・レーシングと合わせて、今後も4台のレースカーに搭載するJAGUAR製パワートレインの設計、開発、製造を続ける。

 

新施設にはHV Lab(高電圧研究所)を設置し、チームはパワートレイン・ハードウェアの2つの中核をなすコンポーネントであるモーター・ジェネレーター・ユニット(MGU)とインバーターを組み立てる。

 

拠点には沢山の専用スペースが設置され、その中には、JAGUARのフォーミュラEレースカーのメンテナンスや修理を行うための専用作業ベイを備えたワークショップ、メインケース、ボックス、サスペンション、冷却システムを組み立てる施設も設けられた。

 

加えてドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーターも設置。ドライバーのミッチ・エバンストニック・キャシディ選手は、2024年シーズン参戦にあたり、多様な都市コースのシミュレーションテストを本格的に行える。

 

この移転により、2024年のABB FIAフォーミュラE世界選手権の開催期間中、ジャガーTCSレーシングのリモートオペレーションルームはキドリントンが拠点となり、エンジニアはこの場所から、東京やシリーズの象徴となっているモナコ、E-Prixが開催されるサーキットの現場で働くスタッフに、重要なセットアップやサポート戦略に関する情報を提供することなるという。

 

なお今季のフォーミュラEは、究極の環境下で最大限のパフォーマンスを発揮するため、次世代EVのハードウェア並びにソフトウェアの実践的なテストベッドであり続ける。

 

 

ジャガーTCSレーシングは、この新拠点で世界有数のパートナーと協力しながら、フォーミュラE世界選手権での勝利を目指して革新的な最先端テクノロジーを開発していく構えだ。

 

移転にあたって開催された記念イベントで、JLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ジャガーTCSレーシングチーム・プリンシパルのジェームズ・バークレー氏は、「本拠地を移転したことは、ジャガーTCSレーシングにとって重要な節目となる出来事であり、それを完璧なタイミングで実現することができました。2024年シーズンでは、私たちはポイントおよび表彰台の獲得、レースでの勝利を目指していきます。

 

またテクニカルパートナーであるFortescue WAEと共に、この新しい施設でレーストラック用に開発する革新的な技術は、その知識や経験を市販車へ移行する(Race to Road)という哲学を継続するものであり、将来の市販車をサポートするものです」と述べた。

 

一方でフォーテスキューWAEのCEO(最高経営責任者)のジュディス・ジャドソン氏は、「私たちは新しいシーズンに参戦することを今から楽しみにしています。2024年ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、2024年1月13日にメキシコシティで開幕しますが、私たちは、最先端の設備が整ったキドリントンの完全に新しい専用拠点で、チーム一丸となってレースカーの開発に注力していますていきます」とのコメントを残している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。