ジャガーTCSレーシングは7月21日(英国・ロンドン発)、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の最終戦、第15戦、第16戦ロンドンE-Prixを終え、チーム・ランキングで世界首位の座を獲得した。
今季はジャガー TCS レーシングにとって記録的な1年となり、最終的にチーム・ランキングでは368ポイントと、2位に36ポイントの差をつけた。この成績はJAGUARにとって、1991 年以来の世界選手権での栄冠となる。
同チームのミッチ・エバンス選手とニック・キャシディ選手は、ドライバーズ・ランキングでそれぞれ2位と3位をー獲得した。また併せて新たに創設されたマニュファクチャラーズ・ランキングでも455 ポイントで年間タイトルを獲得した。
この成績にJLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ジャガーTCSレーシング・チーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレー氏は、「これはジャガーTCSレーシング、JAGUARブランド、そしてこの成功に貢献したすべての人にとって本当に歴史的な瞬間です。
この世界選手権における栄冠はチーム、ドライバー、パートナー、ファン、そして世界中のJLRの同僚たちのものです。もとよりJAGUARは、自動車産業の創生期からレースの歴史を記し続けていましたが、新たに2016年にフォーミュラEプログラムが始動した際、そうした過去からの伝統に、新たな歴史の重みを積み上げるべく参戦を決意しました。
今日、電気自動車レースの頂点である2024 ABB FIAフォーミュラEのチームタイトルを獲得したことは、全員の努力と勝利への不屈の精神に相応しい成果を得たと感じています。
また今年、我々のチームでステアリングを握ってくれたミッチとニックの両名には心から感謝します。今季はドライバーズタイトルの栄冠まであと一歩に迫りながらタイトルを逃したことは2人にとって辛いことですが、彼らは1年を通して信じられないほど素晴らしい走りを見せてくれました。彼らは来年もチャンピオンシップのタイトル争いに加わる事は間違いありません。
また、これまでの私たちの旅に関わってくれたすべての人に個人的に感謝の意を表したいと思います。これはジャガーTCS レーシングにとって素晴らしい瞬間であり、今季シーズンを終えたばかりの今は、この信じられないような偉業を不ファンの皆様と共に楽しみたいと思います」と述べた。
加えてJLRチーフ・オブ・スタッフ兼JLRモータースポーツ会長のクリス・ソープ氏は。「今日は素晴らしい日となりました。 チームとすべての同僚におめでとうと言いたいです。フォーミュラ Eチームが世界選手権で優勝したことは、スポーツ界における偉大な功績であり、JAGUARをオールエレクトリックのモダンラグジュアリーブランドとして再構築するというJLRのコミットメントを強調するものです。
世界選手権で優勝したチームがトラックで示したパフォーマンスは、JLR の全従業員を鼓舞し続け、JAGUARブランドの再構築と、次世代のJAGUARの電気自動車の技術革新をもたらす原動力となっています」とチームの活躍を讃えた。
ジャガーTCSのレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)選手は、「本当に難しい週末でした。チームがワールド・チャンピオンシップを獲得できたのは素晴らしい成果です。本当にうれしく思いますし、チームに関わる全員がこの結果に値します。
彼らはずっと以前からその資格を有していたし、今ようやくそれが実現されました。ただ、ニックも私もドライバーズタイトルを獲得できなかったことには今でもがっかりしています。私たちは目標の半分を達成しましたが、残念ながら完遂はできませんでした」とのコメントを残した。
更にジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)選手は、「週末の私たちの活躍は信じられないくらい素晴らしいものでした。FP3では 1 周も周回を重ねることなく、その後グループ総合で最速となり、ポールポジションを獲得しました。
自分のメンタルの強さをとても誇りに感じました。ジャガー TCS レーシングのチーム全員にワールド・ チャンピオンシップの栄誉を祝福します。彼らはまさにそのタイトルに値します」と話している。
なおジャガーTCSレーシングは今年、100回目のフォーミュラEレースを消化した東京で、2030 年までメーカーとして参加するというコミットメントを発表している。次回、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11は、2024年12月7日にブラジル・サンパウロE-Prixにて開幕される。