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2024年7月22日【イベント】

ジャガーTCSレーシング、チーム・ランキングで首位に

坂上 賢治

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ジャガーTCSレーシングは7月21日(英国・ロンドン発)、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン10の最終戦、第15戦、第16戦ロンドンE-Prixを終え、チーム・ランキングで世界首位の座を獲得した。

 

 

今季はジャガー TCS レーシングにとって記録的な1年となり、最終的にチーム・ランキングでは368ポイントと、2位に36ポイントの差をつけた。この成績はJAGUARにとって、1991 年以来の世界選手権での栄冠となる。

 

同チームのミッチ・エバンス選手とニック・キャシディ選手は、ドライバーズ・ランキングでそれぞれ2位と3位をー獲得した。また併せて新たに創設されたマニュファクチャラーズ・ランキングでも455 ポイントで年間タイトルを獲得した。

 

 

この成績にJLRモータースポーツ担当マネージング・ディレクター兼ジャガーTCSレーシング・チーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレー氏は、「これはジャガーTCSレーシング、JAGUARブランド、そしてこの成功に貢献したすべての人にとって本当に歴史的な瞬間です。

 

この世界選手権における栄冠はチーム、ドライバー、パートナー、ファン、そして世界中のJLRの同僚たちのものです。もとよりJAGUARは、自動車産業の創生期からレースの歴史を記し続けていましたが、新たに2016年にフォーミュラEプログラムが始動した際、そうした過去からの伝統に、新たな歴史の重みを積み上げるべく参戦を決意しました。

 

今日、電気自動車レースの頂点である2024 ABB FIAフォーミュラEのチームタイトルを獲得したことは、全員の努力と勝利への不屈の精神に相応しい成果を得たと感じています。

 

また今年、我々のチームでステアリングを握ってくれたミッチとニックの両名には心から感謝します。今季はドライバーズタイトルの栄冠まであと一歩に迫りながらタイトルを逃したことは2人にとって辛いことですが、彼らは1年を通して信じられないほど素晴らしい走りを見せてくれました。彼らは来年もチャンピオンシップのタイトル争いに加わる事は間違いありません。

 

また、これまでの私たちの旅に関わってくれたすべての人に個人的に感謝の意を表したいと思います。これはジャガーTCS レーシングにとって素晴らしい瞬間であり、今季シーズンを終えたばかりの今は、この信じられないような偉業を不ファンの皆様と共に楽しみたいと思います」と述べた。

 

 

加えてJLRチーフ・オブ・スタッフ兼JLRモータースポーツ会長のクリス・ソープ氏は。「今日は素晴らしい日となりました。 チームとすべての同僚におめでとうと言いたいです。フォーミュラ Eチームが世界選手権で優勝したことは、スポーツ界における偉大な功績であり、JAGUARをオールエレクトリックのモダンラグジュアリーブランドとして再構築するというJLRのコミットメントを強調するものです。

 

世界選手権で優勝したチームがトラックで示したパフォーマンスは、JLR の全従業員を鼓舞し続け、JAGUARブランドの再構築と、次世代のJAGUARの電気自動車の技術革新をもたらす原動力となっています」とチームの活躍を讃えた。

 

 

ジャガーTCSのレーシングドライバー、ミッチ・エバンス(#9)選手は、「本当に難しい週末でした。チームがワールド・チャンピオンシップを獲得できたのは素晴らしい成果です。本当にうれしく思いますし、チームに関わる全員がこの結果に値します。

 

彼らはずっと以前からその資格を有していたし、今ようやくそれが実現されました。ただ、ニックも私もドライバーズタイトルを獲得できなかったことには今でもがっかりしています。私たちは目標の半分を達成しましたが、残念ながら完遂はできませんでした」とのコメントを残した。

 

更にジャガーTCSレーシングドライバー、ニック・キャシディ(#37)選手は、「週末の私たちの活躍は信じられないくらい素晴らしいものでした。FP3では 1 周も周回を重ねることなく、その後グループ総合で最速となり、ポールポジションを獲得しました。

 

自分のメンタルの強さをとても誇りに感じました。ジャガー TCS レーシングのチーム全員にワールド・ チャンピオンシップの栄誉を祝福します。彼らはまさにそのタイトルに値します」と話している。

 

なおジャガーTCSレーシングは今年、100回目のフォーミュラEレースを消化した東京で、2030 年までメーカーとして参加するというコミットメントを発表している。次回、ABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11は、2024年12月7日にブラジル・サンパウロE-Prixにて開幕される。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。