NEXT MOBILITY

MENU

2021年8月17日【SDGs】

ジャガー、フォーミュラEシーズン7でチームランキング2位

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

ジャガー・レーシングは8月17日、ABB FIA フォーミュラE世界選手権シーズン7の最終ラウンドである、第14戦、第15戦ベルリン・グランプリの結果を発表した。

ジャガー・ランドローバー・ロゴ

8月14日に開催された第14戦、7番グリッドからスタートしたミッチ・エバンスは、セバスチャン・ブエミ(日産e.dams)を最初のコーナーでオーバーテイクし、その後も、ジャン・エリック・ベルニュ(DSテチータ)、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(DSテチータ)、レネ・ラスト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)、そして最後にノーマン・ナト(ロキット・ベンチュリ・レーシング)を立て続けに追い抜き、一気に3位に浮上。レース終盤の数分間は、3位の座を狙うノーマン・ナトを防御し、ポジションを死守した。その結果、ミッチ・エバンスにとって今シーズン自身5度目の3位となり、これにより今シーズン最も多く表彰台を獲得したドライバーとなった。

 

一方、サム・バードは、クオリファイ・セッションを12位で終えたが、前回のロンドン・グランプリで受けた3グリッド降格のペナルティを受けて15位からの出走となった。その後、順位を2つ追い上げ13位となってポイント圏内間近まで迫るも、マシントラブルによりリタイアを余儀なくされた。

 

第14戦を終え、ドライバーズ・ランキングでは、ミッチ・エバンスが首位と5ポイント差の4位、サム・バードは8位、さらにジャガー・レーシングは171ポイントとなり、チームズ・ランキングでトップに立ち、シーズン7の最終戦へと挑む。

 

翌日の第15戦は、ドライバーズ・ランキング首位を狙うミッチ・エバンスが3番グリッドからのスタートを試みたが、マシントラブルにより動けずそのままリタイアとなり、チームにとっても大きな痛手を負った。しかし、サム・バードが、最終戦で追い上げをみせ、22番グリッドから順位を15もあげ、最終的にポイント圏内の7位でフィニッシュ、チーム・ランキングに貢献。ジャガー・レーシングは、参戦以来、過去最高のチーム・ランキング2位でシーズンを終えた。

 

 

■ドライバー、サム・バードのコメント
「第14戦は、スタートの走り出しは順調で、クルマの調子も良く、エネルギー管理もうまくできていただけに、リタイアは非常に残念でした。翌日の最終戦はフィールドを駆け抜けるのがとても楽しく、チームのために良い成績を残せるよう努めました。チームはこの1年間、素晴らしい仕事をしてくれました。そして、サポートしてくれたすべての人とファンに感謝したいと思います。ジャガー・レーシングとして2年目となる次のシーズンが待ちきれません。」

 

■ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「第14戦はとても良いレースでした。終始、力強いペースで走ることができました。アタックのタイミングを見極めるのは大変でしたが、大きな成果が求められるなかで戦略が功を奏し結果に結びつけられてうれしいです。翌日は、マシントラブルでスタートを切ることすらできませんでした。チームには申し訳ない気持ちですが、それでもチーム・ランキングで2位という結果を残せたのは大きな進歩です。応援、サポートいただいたすべての人に感謝します。来年また会いましょう。」

 

■ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント:
「第14戦はミッチにとって素晴らしい1日でした。素晴らしいパフォーマンスを見せてくれ、今シーズン5回目の表彰台を獲得してくれました。今シーズンは、ドライバーズ・ランキングとチーム・ランキングの両方でチャンピオンの座を狙える位置につけることができ、それが何よりの誇りです。サムとミッチはチームのために努力してくれました。最終戦で、サムは信じられないような走りを見せ、ジャガー・レーシングをチーム・ランキング2位に導きました。7回の表彰台、2回の優勝、1回のポールポジション、そして首位との差がわずか4ポイントでの総合2位というのは、驚くべき成果だと思います。私たちの成功に貢献してくれたコマーシャルパートナーの皆様、そしてファンの皆様に感謝します。最後まで懸命に戦い優勝を飾ったニック・デ・ブリーズとメルセデス-EQフォーミュラEチームを心から祝福します。おめでとうございます。ジャガー・レーシングは来シーズンもタイトルを目指して戦い、チャンピオンになるために戻ってきます。」

 

 

 

 

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。