ジャガー・ランドローバーは6月5日、BMWグループと次世代電気駆動システム(EDU:Electric Drive Unit)を共同開発すると発表した。
今回の合意により両社は、これまで培ってきた電動化技術に関する専門知識やノウハウ、経験を基盤に研究開発、製造計画を共有。サプライチェーンにおける共同調達を行うことで、スケールメリットや効率性を追及していく。
なお、EDUは両社工場でそれぞれ製造。ジャガー・ランドローバーでは、今年1月に全世界向けのEDU製造拠点となった英国ウルバーハンプトンにあるエンジン・マニュファクチャリング・センター(EMC)で行い、バーミンガム近郊のハムズホールに新設したバッテリー・アッセンブリー・センターが補完。完成した電動パワートレイン・システムは、ジャガー・ランドローバーの世界中の工場に供給される。
ジャガー・ランドローバーのエンジニアリング・ディレクターのニック・ロジャース氏は、次のように話している。
「100年に1度の自動車業界の大変革を代表するものとして、ACES(※CASEとも呼ばれる/自動化「Autonomous」、コネクテッド「Connected」、電動化「Electric」、シェアリング「Shared」)への移行があります。
この変革のスピードとお客様のEVへの関心の高まりは勢いを増しており、私たちにとって、このエキサイティングな未来に向けて、横断的に技術開発し、発展させていくことが重要かつ不可欠なのです。
私たちは、世界屈指のEVをつくることができるということを証明しました。しかし、それにとどまることなく、次世代のジャガー・ランドローバーの製品開発のためにはさらなる技術革新をしていかねばなりません。
両社にとって、この大きな変革を見据えた次世代EDUの開発に求めることは、主要な部分で共通しており、双方にとってメリットのある協業になるでしょう」。