旋回テストで速度ごとの回転半径を測定
JAFは先の1月31日~2月1日、二輪車の排気量別に制動および旋回の特性を検証し、その結果をウェブサイトに公開した(4月12日)。
2023 年の二輪車(原付も含む)乗車中の死者数は498 人に上り、2022 年に比べて増加した。今後は事故を未然に防ぐために、二輪車の特徴を把握することが肝要となる。そこで、二輪車の排気量別に制動や旋回の特性について検証した。
速度と路面による制動距離の違いについて検証
▼検証方法
スタート地点から、40km/h、60km/h、100km/hの一定速度で走行し、パイロンを通過後、フルブレーキをおこない、ドライとウェット路面のそれぞれで制動距離を測定した。
▼結果
ウェット路面は全ての車両でドライ路面よりも制動距離が長くなった。
速度による回転半径の違いについて検証
▼検証方法
スタート地点から、40km/h、60km/h、80km/h、100km/h の一定速度で走行し、パイロンで作られたコースでカーブの軌跡を測定した。
▼結果
速度が上がるにつれて回転半径が大きくなり、60km/h と比べ80km/h では2 倍以上になった。
今回の検証で、濡れた路面や速度の上昇によって制動距離が長くなり、80km/h 以上では旋回時に大きく膨らむ傾向が明らかになった。二輪車を運転するときは、路面の状況に応じて速度を控えめにして車間距離を取り、カーブの手前では十分に減速することがポイント。二輪車の特性を理解して、ランディングしたい。
■テスト結果:JAF ユーザーテスト 車とは違うバイクの特性とは?
[資料編]https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/bike/characteristic
[動画編]