日本自動車連盟(JAF)は9月6日、警察庁と合同で実施した、自動車乗車中の6歳未満の子供を対象とした「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取付け状況、着座状況」に関する全国調査(調査箇所:99カ所/実施期間:5月11日~26日/※)の調査結果を公表した。
※調査データに不備があったため、6月に再調査を一部実施。
この調査結果によると、6歳未満の子供の全体の使用率は78.2%(前回比2.2ポイント増)で過去最高となったが、チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子供の内、凡そ5分の1が依然としてチャイルドシートを使用していないという実態が明らかに。
<チャイルドシート使用率の推移>
また、全国16箇所(8地域)で実施した「チャイルドシート取付け状況調査」では、乳児用・幼児用のチャイルドシートが自動車に正しく(取扱説明書通りに)取付けられていたのは69.8%で、残りの30.2%は何らかの問題で正しく取付けられていないことが判明。
また、同時に実施した「チャイルドシート着座状況調査」では、44.3%が正しく着座できておらず、着座状況についても課題があることが分かったと云う。
<年齢層別チャイルドシート使用率>
※2020年・2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響により調査中止。
※その他の調査結果については、JAFの公式サイトにある「チャイルドシート使用状況調査(2024年調査結果) 」(PDF)を参照。
JAFは、チャイルドシートを適正に使用・着座していないと子供が怪我をするなど、重大な事故に繋がる可能性があることを指摘。引き続き子供の車内での安全を守るため、適正なチャイルドシートの使用に関する啓発活動を、積極的に行っていくとしている。
■参考リンク:(JAF)はじめてのチャイルドシートクイックガイド