一般社団法人 日本自動車連盟( JAF )は12月8日に同連盟が展開している〝モビリティ・レジリエンス活動〟に係る発表を行い、来たる12月21日( 水 )にJAF宮城支部事務所( 仙台市若林区 )にて、同活動に関わるクラウドファンディングプロジェクト「被災時に無償で車を借りられる、明日の災害を備える仕組みにご支援を」の寄付金贈呈式を開催すると説明した。( 坂上 賢治 )
実のところJAFは予てより、地震や台風などの災害が発生した折り、被災車両の迅速な排除活動を行う事に加えて、急増するJAF会員からの救援要請にも迅速に対応するべく「JAFロードサービス特別支援隊」を常に被災地域に派遣して来た。
従ってかつての東日本大震災の時もスタッフが現場へ急行。その際に、被災地で活動した隊員達からの「当地でクルマを失ってしまい、移動に困っておられる方が数多くいらっしゃった」という報告を得て、JAFとして災害でクルマを失った方々へ移動に関わる支援にも貢献出来ないかと考え「日本カーシェアリング協会」と〝モビリティ・レジリエンス活動〟を立ち上げてクラウドファンディング を行っている。
こうした活動についてJAFは、「瓦礫の撤去を筆頭に、通勤・通学、通院など、被災地に於いてのクルマは生活再建に不可欠なツールです。
そこで我々はこうした災害課題に対する解決策を〝モビリティ・レジリエンス〟と銘打ち、地震・豪雨・洪水による水没や流失でクルマを使用出来なくなった方々に対して、寄付活動で集めたクルマを無償で貸し出す事で、災害時にクルマに関して困らない仕組みづくりを重ねています。
例えば、先の2022年は7月14~16日に宮城県大崎市で発生した豪雨災害では、142件の被害発生に応えて、出来る限りの車両を当地の被災者へ貸し出しました。
また新潟県の8月3~4日に起きた豪雨災害では113件の車両提供。そして静岡県で9月23日~24日に発生した台風15号に伴う豪雨災害では、延べ151件の車両を貸し出すなど、このような災害支援は今日に於いても続いています」と語っている。
結果、JAFは2022年7月13日( 水 )~9月8日( 木 )の約2カ月の間に行ったクラウドファンディング活動で、目標金額300万円に対して429名の方から3,644,000円の支援を得ている。この支援金は先の通り日本カーシェアリング協会への寄付を介して、現地活動のための維持管理費や被災地まで車を運ぶ運送費として役立てていく。
そこで今回は、来たる12月21日( 水 ) にこのような支援金を日本カーシェアリング協会へ寄付するための贈呈式を開く。当日の贈呈式についてJAFは、「皆さまからお預かりした支援金をどのようにしていくのかなどを含めた具体的な活動をお話致します」と結んでいる。
贈呈式開催の概要
日時:2022年12月21日( 水 )
場所:JAF東北本部宮城支部 ( 宮城県仙台市若林区卸町3-8-105 )
出席者:
一般社団法人日本カーシェアリング協会 代表理事 吉澤武彦
一般社団法人日本自動車連盟( JAF ) 会長 坂口正芳他