岩手県の沿岸と内陸を結ぶ高速道路「東北横断自動車道釜石秋田線」が完成
岩手県の内陸と沿岸をつなぐ東北横断自動車道釜石秋田線が3月9日に全線開通した。この路線は、国土交通省が東日本大震災からの復興のリーディングプロジェクトとして、かつてないスピードで整備を進めている復興支援道路のひとつ。全区間が開通したのは復興道路・復興支援道路の中で初となった。(坂上 賢治)
同時に、復興道路である三陸沿岸道路、釜石南IC~釜石両石IC間も開通し、岩手の内陸と沿岸、そして、宮城県までつながる高速道路ネットワークが形成された。
この広域周遊ルートの形成により、今年開催される「三陸防災復興プロジェクト2019」や「ラグビーワールドカップ2019™釜石開催」など、三陸のビッグイベントへのアクセスが改善され、三陸への観光が便利になる。
また県南部に強靭で信頼性の高い高速道路ネットワークが形成されたことにより、三陸の復興をけん引していくことが期待されている。
ちなみに当地の市民や企業は、復興特需や一時期の話題を糧に、観光客の来訪等で潤っていた時期がピークを過ぎ、現在は震災発生時以来の大変深刻な景気低迷に喘いでいる。
これを踏まえ岩手県(県土整備部・道路建設課/TEL:019-629-5868)では、今年、一般観光客が三陸へ足を延ばしてくれることに期待を込めている。