伊藤忠商事は、米国のKeepTruckin(以下、KT社)に出資し、戦略的提携に関する覚書を締結した。
この提携を通じ、伊藤忠のビジネスノウハウとKT社の顧客・車両情報を掛け合わせ、物流業界において稼働最大化を実現するためのソリューションを提供する新たなビジネスモデルを構築していく。
KT社は、物流業者に対して、同社提供の車載器から得られる走行情報をもとに自社開発のアプリを用いて運行・労務管理を効率化する、車両運行管理ソリューションを提供。現在、120万人のドライバー、25万台の商用車、5万5千軒のフリート客を自身のネットワーク内に抱える企業までに成長している。
この提携によりKT社は、伊藤忠のグローバルネットワーク及びビジネスノウハウを活かし、今後、更なるネットワークの拡大、車両の稼働最大化等によるネットワークの価値向上を目指す。
伊藤忠は、「商いの次世代化」を中期経営計画の基本方針として掲げ、ビジネスモデルの進化やグループバリューチェーンの価値向上に取り組んでいる。
特にモビリティ分野において、米国Via社の乗合システムを日本の交通事業者・地方自治体・企業等へ提供するVia Mobility Japan社への戦略的事業投資や、EV商用車のフリートマネージメントサービスを提供する地上鉄等、Market-inの発想によるビジネス展開を推進。
今回のKT社とのパートナーシップを通じても、車両、物流、顧客のビックデータの活用による、フリートマネージメント分野での新たな価値を創造していくとしている。
[KT社概要]
– 会社名:KeepTruckin, Inc.
– 設立:2013年3月
– 本社所在地:米国サンフランシスコ
– 代表者:Shoaib Makani
– 事業内容:物流におけるソリューション開発・提供
– HP:https://keeptruckin.com/