豊田合成は、自動運転時代に対応した内外装部品のモジュール開発を加速させるため、光学設計・評価に強みを持つ山形県山形市のスタートアップ企業「イムザック(IMUZAK)」に出資した。出資額は5,000万円。出資後の出資比率は19.1%。
今回の出資は、豊田合成が今年1月に新設したコーポレートベンチャーキャピタルの専門組織(ベンチャー投資企画室)による投資の第1号案件となる。
豊田合成は、自動運転技術の進展に伴い、今後、周囲の車や歩行者、道路形状などの周辺環境を認識するためのセンシング機能や、車と人がコミュニケーションするためのHMI機能を搭載した部品が増えていくと見込んでいる。
それを踏まえ、同社では、長年手がけてきたフロントグリルやコックピット、ハンドルなどの内外装部品に、センサなどの電子部品を融合した、安全・快適を支える機能と魅力的なデザインを両立する「モジュール製品」の開発を進めている。
今回の出資により豊田合成は、イムザックの光学分野における知見を組み合わせ、LIDAR(Light Detection and Ranging/※)で用いる赤外線を透過する外装部品や、機器操作に光を活用する内装部品の開発など、新価値の創出を進めていくとしている。
※:赤外線のレーザ光を照射し、対象物に反射されて戻ってくる時間によって距離と 方向を測るセンサ。同様の仕組みを用いて距離・方向を測るミリ波レーダに比べ、短い波長の電磁波を用いるため、 空間分解能が高い(対象物を細かく感知できる)のが特長。
[イムザックの概要]
– 社名:株式会社IMUZAK(イムザック)
– 所在地:山形県 山形市 末栄2-2-1 山形県高度技術研究開発センター内 研究者居室103
– 代表者:代表取締役社長 澤村一実
– 設立:2015年1月21日
– 資本金:1,300万円
– HP:http://imuzak.co.jp/ja/