中日本高速道路(NEXCO中日本)は、高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)などのダブル連結トラック用駐車スペースに、予約システムを導入する。
2019年1月の特殊車両通行の許可基準緩和により、現在、通常の大型トラック2台分の輸送が可能な「ダブル連結トラック」が、東北自動車道から九州自動車道までの高速道路で運行されている。
これを受けて、NEXCO中日本では、ダブル連結トラックが運行されている高速道路のSA・PAの駐車場に、最大車長25mのダブル連結トラックに対応した駐車スペースを順次整備してきた。しかしこのスペースに、ダブル連結トラック以外の車両が駐車するなど、運行計画で休憩を予定していたSA・PAに駐車できず、輸送効率の低下や交通安全上の課題が生じていると云う。
こうした課題を解決するため、NEXCO中日本は、2020年度から、特にダブル連結トラックの運行便数が多く、専用駐車マスが適切に利用されていないなどの課題が顕在化している東京・名古屋・大阪間の、東名高速道路(東名)、新東名高速道路(新東名)、新名神高速道路(新名神)において、ダブル連結トラックを対象とした、ETC2.0活用の予約駐車システムの開発に着手、年度末を目標に実証実験を6箇所で順次開始することとした。
[実験概要]
<路外駐車場(1カ所)>
高速道路のインターチェンジ(IC)外の近傍に駐車場を整備し、ETC2.0による入退出管理をおこなう予約駐車システムの試行を実施する。
①浜松いなさIC路外駐車場
– 実験箇所:E1A 新東名高速道路「浜松いなさIC」料金所外の駐車場(浜松市北区)
– 実験開始:2020年度末(予定)
– 対象車両:ダブル連結トラック
– 駐車台数:約30台
<SA・PA(5カ所)>
ダブル連結トラック専用駐車マスにおいて、ETC2.0対応の路側機および電光表示板を設置し、予約車以外を感知した場合には表示板に退出を誘導する表示をおこない、適切な利用を促す予約駐車システムの試行を実施する。
①足柄SA(上り)(1箇所)
– 実験箇所:E1 東名高速道路「足柄SA(上り)」(静岡県御殿場市)の特大車駐車スペース
– 実験開始:2020年度末(予定)
– 対象車両:ダブル連結トラック
– 駐車台数:1台
②③静岡SA(上り・下り)(2箇所)
– 実験箇所:E1A新東名高速道路「静岡SA(上り・下り)」(静岡市葵区)の特大車駐車スペース
– 実験開始:2021年夏以降(予定)
– 対象車両:ダブル連結トラック
– 駐車台数:上り・下り各1台
④⑤土山SA(上り・下り)(2箇所)
– 実験箇所:E1A 新名神高速道路「土山SA(上り・下り)」(滋賀県甲賀市)の特大車駐車スペース
– 実験開始:2021年夏以降(予定)
– 対象車両:ダブル連結トラック
– 駐車台数:上り・下り各1台
[問い合わせ先]
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