NEXCO中日本 東京支社は3月26日、E1A 新東名高速道路(新東名)浜松SA(上り)において、ライジングボラードによるバス専用マス(2マス)の運用を開始すると発表した。
ライジングボラードとは、ETC2.0車載器を搭載したバスを検知すると、車止め(ボラード)を自動的に昇降させることにより、車両の通行を制御するもの。今回、浜松SA(上り)のバス優先マス8マスのうち2マスにライジングボラードを導入し、バス専用マスとする。
左:バス優先マスに大型車が駐車 浜松SA(上り)、右:浜松SA(上り)バス専用マス
バスには多くの乗客が乗車している場合が多く、安全面からバス優先マスは商業施設などに近い箇所に設置されている。NEXCO中日本は、これまで駐車マスの路面に「バス」と標示することによりバス優先マスを明示してきたが、混雑時などバス以外の車両が駐車し、バスが駐車できない状況が発生していた。
浜松SA(上り)での運用状況を検証したのち、他施設への展開を検討していく予定だとしている。
■運用開始時期
2021年4月1日(木)15時〜
■バス専用マスの仕組み
バス専用マスは、検知アンテナとETC2.0車載器との無線通信により、バスであることを識別し、自動でボラードが下降、発車後に自動で上昇する仕組み。
(1)進入時
バス専用マスの手前に設置したアンテナにて車両を識別する。
図1-1 ライジングボラードの仕組み
(2)入庫時
ボラードが完全に下降したことを確認したのち入庫する。駐車中は駐車検知センサにより駐車の有無を判断し、ボラードは下降状態を維持する。
(3)出庫時
これまでと同様に発車する。駐車検知センサにより空車になったことを確認したのち、ボラードが自動で上昇し、次の車両到着まで待機状態となる。
図1-2 ライジングボラードの仕組み
■運用位置
図2-1 浜松SA(上り)バス専用マス設置状況図
図2-2 浜松SA(上り)バス専用マス設置状況図(拡大図)