ウクライナに本社拠点を置くソフトウェアエンジニアリング企業のインテリアス( Intellias )は7月4日( 独・ミュンヘン発 )、日本の地図データプロバイダー大手のゼンリン( ZENRIN )と新たなパートナーシップを締結。カーナビゲーションシステム向けに日本の地図データを包括した最新のデジタルマップ開発に着手する。
なおインテリアスは、ウクライナ本社を起点に欧州全域( ドイツ・イギリス・マルタ・ポーランド・ポルトガル・スペイン・クロアチア・ブルガリア )へ事業・開発部門を置いており、なかでも自動車産業に貢献するべくミュンヘンに設けられたヘッドクォーター( headquarters )は自動車産業に注力した技術開発に重きを置いている。
より具体的には、コネクティビティ、インフォテインメント システム、インテリジェント フリート分析などの専門知識を活かし、デジタルコックピット、車載ソフトウェア、V2X ソリューション、クラウド プラットフォーム、モバイルアプリケーションの設計などのソフトウェア定義と、その設計を手掛けている。
そんな両社は、欧州市場を対象にドイツ公式団体の〝ナビゲーション・データ・スタンダード( NDS / Navigation Data Standards )〟の主要メンバーであり、ドイツ国内から欧州、更には世界規模のデジタルマッピング運用で活動している。
今回、ゼンリンはインテリアスに、自社の地図データを世界へ配信するべくデータ形式の変換を依頼。これを受けたインテルリアスが地図データの変換と最適化を支援することで、ゼンリンはより広域へと事業拡大し、地図開発に係る最新のアプローチ手段と関連ツールを導入できるようになる。
またマッピングソリューションの開発に注力するインテリアスも今後、アジア太平洋地域へのプレゼンス拡大を目指していることから、これまでグローバルOEMや自動車ソリューションプロバイダーに正確なナビゲーションシステムを提供してきた過去20年の知見と専門知識を活かせる絶好の機会となる。
今回の両社協業について古屋貴雄
また一方でインテリアスデリバリー担当シニアVP・モビリティ担当責任者を務めるオレクサンドル・オドゥカ氏(