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2023年12月8日【MaaS】

伊根町、自然と生きるエコな「いねタク」特設サイトを開設

坂上 賢治

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伊根湾沿岸に並ぶ「舟屋」の風景で知られ、京都・丹後半島北東部に位置する伊根町は12月8日、「再エネ活用型EV充電拠点」と「自然と生きるエコなタクシー〝いねタク〟」の広報事業として〝特設ウェブサイト〟〝プロモーション用動画3本(後述)〟と、同目的の〝リーフレット(後述)〟を新たに制作・公開。町外に向けて本格的な広報活動を(12月1日より)開始した。

 

この「いねタク」とは、当該の伊根町で運行している予約型乗合交通。伊根町は元々、地域のモビリティサービスとして〝町営のコミュニティバス〟を運営していたのだが、これを廃止。その代わりとなる住民サービス拡充と、伊根町への観光客に対する利便性向上を目指して令和4年4月から「いねタク」を誕生させた。

 

なお「いねタク」を観光目的での利用する場合、伊根町訪問時に町内指定の場所で利用登録を行うと、希望した時間に車が迎えに来てくれ、目的地へ送迎してくれる。

 

より具体的に利用登録を行うには、伊根町観光案内所・伊根町内宿泊施設・飲食店などの観光関連施設で掲示されている専用のQRコードからのみの申し込みとなる。

 

つまり伊根町訪問前の事前予約は、できない仕組みであり、あくまでリアルに訪問した際のみ、その場で利用登録できる手順となっている。この際、停車場などの特定エリアに移動する必要はなく、送迎時間も指定できるので、乗降場所から目的地まで、待ち時間の少ないスムーズな移動が可能なのが大きな特徴の一つだ。

 

更に「いねタク」の二つ目の特徴は、運行車両が電気で動くBEVであること。当該事業で使われるエネルギーは、伊根町役場横の太陽光発電設備で作られている。

 

従って地元住民が「いねタク」を利用する場合、利用者が増えるに連れて自家用車の使用が抑えられることでCO2排出量の削減に繫がることが、もうひとつの〝ウリ〟だ。併せて車両に溜めたに電気を非常時の電力確保のために利用する仕組みとなっている。

 

さて今回のプローモーション施策では、メインビジュアルに伊根湾と舟屋を背景に、「いねタク」と「ふなやん(伊根町公式キャラクター)」が活躍している。

 

当該施策の〝特設ウェブサイト〟〝プロモーション用動画〟〝リーフレット〟の概要は以下の通り。

 

ウェブサイト
日時2023年12月1日(金)公開
URL:https://www.town.ine.kyoto.jp/section/inetaxi

 

内容
1.いねタクについて
2.いねタクご利用案内 -伊根町住民の方へ-
3.いねタクご利用案内 -観光でお越しの方へ-
4.再エネ活用の取組

 

プロモーション動画
伊根町民や観光客、関係者のそれぞれに「いねタク」並びに「再エネ利活用事業」を周知するため、住民の方や観光客の利用シーンを撮影し、切り口を変えた内容で制作。また観光動画スタイルとしたことで、広く多くの視聴者を捉えたい意向だ。

 

▶住民編

 

▶観光編

 

▶行政編

 

リーフレット
伊根町内の観光案内所で配布予定のリーフレットでは、「いねタク」の基本情報を紹介。詳細情報はウェブサイトの2次元コードを読み込むことで確認できる仕組みとしている。

リーフレットのダウンロードURL
https://prtimes.jp/a/?f=d128315-1-6717d91eaf25d6b28944713042f21f19.pdf(2.5MB)

 

「いねタク」利用案内
▶運行地域:伊根町内
▶運行時間:午前7時45分~午後9時(定休日は年末年始)
▶運賃:1乗車につき 大人300円/小児(小学生)・障がい者150円/幼児(未就学児)無料
▶支払方法:現金もしくは回数券、海の京都コイン(ふるさと納税の返礼品)

 

「海の京都コイン」の詳細は以下URLを閲覧されたい。
https://www.uminokyoto.jp/coin/

 

伊根町について
伊根町は、京都府北部の丹後半島に位置。波が穏やかな伊根湾と共に独特の生活文化を育んできた「伊根の舟屋」の他、伊根の複雑な地形が織りなす絶景や、海と共に暮らす町ならではの祭りなど、伊根でしか出会えない見どころがある。

 

伊根町観光協会

 

そんな伊根町では、再生可能エネルギーによる地域活性化、エネルギー利用の最適化・最小化による地域企業の雇用創出、地域産業・観光業の振興、BCP対策等に積極的に取り組みを進め、自然豊かな環境を守り、いつまでも人々の笑顔が絶えない町づくりを目指している。

 

伊根町へのアクセス
車でのアクセス
▶京都から(約2時間10分)
▶大阪から(約2時間半)
▶神戸から(約2時間)
▶敦賀から(約2時間半)

 

公共交通機関でのアクセス
▶京都から(電車約2時間、路線バス約1時間)
▶大阪から(電車約2時間半、路線バス約1時間)

 

一般からの問い合わせ
伊根町役場 企画観光課 企画係
担当:梅本・竹熊
電話:0772‐32‐0502
住所:626-0493 京都府与謝郡伊根町字日出651
受付時間:平日8:30~17:15

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

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経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。