出光興産は11月21日、カーボンニュートラル(CN)に向けた取り組みを加速させるべく、12月1日付で機構変更を伴わない「CNX(Carbon Neutral Transformation)戦略本部」を設置すると発表した。
出光興産は2050年のCN循環型社会の実現達成のため、中期経営計画(昨年11月公表)で3つの事業領域(「一歩先のエネルギー」「多様な省資源・資源循環ソリューション」「スマートよろずや」の社会実装)を介して、事業ポートフォリオを転換させる施策を発表。
これまで、CNX戦略室が中心となって、水素やアンモニア、SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)、合成燃料等の社会実装に向けた検討を進めてきた。
そうしたなか、今や自社全事業部がCNX領域と密接に関連するようになり、相互連携の重要性を実感している。そこで12月1日付で関係役員、関係部室長がメンバーとなるCNX戦略本部を新たに設置することを決めた。
CNX戦略本部には、各事業部門から組織の枠を超えて有機的に人財を配置し、延べ約250名の規模でプロジェクトに取り組む体制を構築。
グループ内でタイムリーな情報共有と迅速な意思決定を行い、社内の知見・情報・人財を結集させることで、CNソリューションテーマの社会実装に向けた取り組みをさらに加速させる構え。
また引き続き、技術革新の推進と環境負荷の削減に注力し、CN社会実現に向けたグローバルなサプライチェーン構築を推進していくとしている。
<CNX戦略本部概要>
– 設置時期:2023年12月1日
– 体制概要:
・本部長:澤正彦取締役常務執行役員
・メンバー:関係役員、関係部室長、関係会社・海外店、製油所・事業所
・事務局:CNX戦略室