出光興産は4月12日、北海道製油所の構内で使用する構内車両として、出光タジマEVが提供する超小型EVと太陽光発電による蓄電池カーポートを導入したと発表した。
CIS太陽電池で発電された電気をワイヤレス給電
今回、北海道製油所にタジマモーターコーポレーション(以下 タジマモーター)が開発し、出光興産の関連会社である出光タジマEVが提供する超小型EV「ジャイアン」計2台を、構内車両として導入した。また、車両を充電するカーポートの屋根には、出光興産の子会社であるソーラーフロンティアが開発したCIS太陽電池を設置しており、製油所構内を再生可能エネルギーで走行する仕組みとなる。
導入した超小型EVは、構内車両として業務に使用するだけではなく、冬季には-10℃を下回る北海道苫小牧市の気候下で、寒冷地における超小型EVの有効性や課題を検証するフィールド試験の実施に活用される。フィールド試験では、寒冷地における超小型EVの始動性・航続距離・バッテリーへの影響、災害時における蓄電池としての有効性などを検証し、出光タジマEVにおける今後の次世代モビリティ開発へ応用する。
北海道製油所は、2019年9月には公益財団法人都市緑化機構が実施している、緑の認定制度SEGESにおいて、道内の工場施設としては唯一、認定ラベルの最上位ステージ「Superlative Stage」の認定を受けている。
出光興産では、石油精製を主力事業とする北海道製油所において、地域に根差した低炭素化の取り組みを加速することで、持続可能なエネルギーセキュリティへの貢献と、新たなモビリティ社会の実現に向け、一層取り組んでいくとしている。